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「禁教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禁教の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
ではあるまいか。 軈《やが》て、書庫に導かれた。窓際の硝子蓋の裡に天正十五年の禁教令出島和蘭屋敷の絵巻物、対支貿易に使用された信牌、航海図、切支丹ころびに関す....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いて研究したことがないようだ。これがまた田舎豪傑たるところである。家康が切支丹を禁教するまでには、当時としては出来うる限りの手をつくして海外事情を研究しているの....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
解禁のために尽力した。同十二年にも、パエスのために斡旋している。宣教師に対して、禁教緩和の望みがあるような印象を与えたのは、彼とその子息の上野守なのである。一向....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
らんと、見る者の眼を射るものが挿してあった。そして月代の青額には、当時、きびしい禁教の象徴として忌みおそれられている十|字架の傷が痕になって残っていた。 髷に....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ていたが、青銅のキリストだけはそのまま型も狂わず傷もつかず残っていた。これは徳川禁教時代からひそかに伝えられた由緒つきのものである。私はいっさいの財産を失ったが....