禁断の木の実[語句情報] »
禁断の木の実
「禁断の木の実〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禁断の木の実の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
のゆすりの陰にすさまじい desire の火が激しく燃えているはずである。葉子は
禁断の木の実を始めてくいかいだ原人のような渇欲をわれにもなくあおりたてて、事務長....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
門をした。親戚の家にあった為永春水の「春色梅暦春告鳥」という危険な書物の一部を、
禁断の木の実のごとく人知れず味わったこともあった。一方ではゲーテの「ライネケ・フ....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ゃま』に流した涙だけの価もないではないか。僕は大人の苦悩のことは言わない。大人は
禁断の木の実を食ったんだから、どうとも勝手にするがいい。みんな悪魔の餌食《えじき....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
くても、いま、関東方の将士にしてみれば、その野性と飢えたる目に、この混乱の都は、
禁断の木の実や花が、採るにまかせてあるように香っていて堪るまい。 「そうだ、昔も....