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禁煙
「禁煙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禁煙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
や、この政治に対する反逆なんだわ。――十八時のあの魂を膠づけにするような音楽浴、
禁煙、禁酒、わたしたちにいかなる自由が残されてあるんだろう。わたしたちは医学の進....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の、たばこ法度に銭法度、 玉のみこゑにけんたくのいしや。 一八
禁煙令違犯者の処分 慶長年中に、幕府が喫煙禁止令を出したとき、諸国の大名もまた....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
が立っている。皮張椅子が三つ。そして、壁には地図がはられ、もう一つ貼紙がある。「
禁煙」。この室に寝台はない。 だが、レーニンが住んでいた室という写真の他のどれ....
「喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
ういう運命に見舞われたかはまだ誰からも聞く機会がない。 ベルリンでも電車の内は
禁煙であったが車掌台は喫煙者のために解放されていた。山高帽を少し阿弥陀に冠った中....
「条件反射」より 著者:豊島与志雄
学教授が、軽い肺尖カタルにかかった。煙草は何よりも病気にさわるというので、医者は
禁煙か然らずんば節煙を命じ、家人たちもそれを懇望し、本人もその決心をした。ところ....
「パリの地下牢」より 著者:野上豊一郎
顔をしてるのを見ると、すまないことをしたと気づき、パイプを叩きこわしてそれっきり
禁煙を誓った。 しかし、そんなことは彼女にとってどうでもよかった。彼女は石牢の....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
会に通うて基督教を聴き、大いにその感化を受けて、信州に帰郷後は伝道をも助け、禁酒
禁煙の運動をも行っていたほどで、まだ面識はなかったけれど、押川先生には大いに信頼....
「自殺を買う話」より 著者:橋本五郎
二百匁、強健にして元気旺盛、職業薬業、趣味読書旅行観劇其他、新時代の流行物。禁酒
禁煙。将来の目的、都会生活を営み外国取引開始。 保護者の許可を経て、最近の写真....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
るように手を出さずに済ましていられるようになることである。こうやってみても絶対に
禁煙するまでになるにはおよそ一年かかった。 薄志弱行になりがちな彼にもなお我慢....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
ろから、秘かに煙草|喫むことをおぼえて、一年ぐらい偶※に喫んでいたが、ある動機で
禁煙して、第一高等学校の三年のときまた喫みはじめた。その明治三十七年から大正九年....
「中毒」より 著者:織田作之助
私には生きるべき人生もない。煙草を吸わなくなれば! というのは私にとっては絶対に
禁煙を意味しない。私は一生
禁煙しようと思わぬし、思っても実行出来る私ではない。煙....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
酒家には酒を飲まぬことを餞別にしてくれ、また煙草をのんで脳病を起すような先生には
禁煙を餞別にして下さいと言って頼みました。そういう事を餞別にしてくれた人が四十名....
「西航日録」より 著者:井上円了
週余、もっぱら倹約を守る。 紳士洋行漫費銭、僕貧難伍此同連、船乗二等車三等、止酒
禁煙倹約専。 (紳士の洋行というものはみだりに費用がかかるもの、僕は貧しいのでこ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
この仕事を完成するためにはと思うと、禁欲が平気でできるようになったが、ただ一つ、
禁煙だけは、どうにもできない。反対に、忘我の時間が多いせいか、徹夜などすると、夜....
「べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
った。 ここにいる者、ほとんどが、煙草ずきだったが、大守の越中守は煙草嫌いで、
禁煙は、藩風のようになっていた。――それを、伝右衛門はどうかして殿の許可を得て来....