禁猟区[語句情報] » 禁猟区

「禁猟区〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禁猟区の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
ほんとに嬉しかったです。それを進んで午後五時半道仙寺の頂上へ登りました。岡山県の禁猟区の杭と兵庫県の国有林の杭が打ってあります。実にこの頂上こそ海抜一三四四メー....
名勝地帯」より 著者:黒島伝治
有林だった。農民は、一本の樹も、一本の枝も伐ることが出来なかった。同時に、そこは禁猟区だった。畠の岸で見つけた雲雀の卵を取って、罰金と仕末書を取られた者がある。....
鴨猟」より 著者:芥川竜之介
獲れないのが大いに嬉しいと見えて、「えらい、このごろの鴨は字が読めるから、みんな禁猟区域へ入ってしまう」などと手を叩いて笑っていた。しかもまた、何だか頭巾に似た....
がん」より 著者:小川未明
見受けるし、安心して、みんなの休むところがなかったのです。そして、ようやく、この禁猟区の中のこの池を見いだしたというようなわけです。」と、老いたるがんに向かって....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
く風に吹き倒されたのは少ないようであった。 白檜の純林は何処までも続いている。禁猟区と書いた五尺余りの杭が、忘れた頃に先々と立っている。落葉が積ってふっくりと....