禁闕[語句情報] »
禁闕
「禁闕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禁闕の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
で官軍に反抗するとなると、藩祖楽翁公が禁裡御造営に尽された功績も、また近く数年|
禁闕を守護して、朝廷に恪勤を尽した忠誠も、没却されてしまうばかりでなく、どんな厳....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
、佐※木、浅井、朝倉をやりつけて、三好、松永の輩を料理し、上洛して、将軍を扶け、
禁闕に参った際は、天下皆鬼神の如くにこれを畏敬した。特に癇癖荒気の大将というので....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。新政府の処置挙動に不満を抱くものはもとより少なくない。こんな外国の侵入者がわが
禁闕の下に至るのは許しがたいことだとして、攘夷の決行されないのを慷慨するものもあ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
後の世に出でたのを見て、学者が血を涌き立たせたのも怪むに足らない。 『医心方』は
禁闕の秘本であった。それを正親町天皇が出して典薬頭半井通仙院瑞策に賜わった。それ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
出はできなくとも、宮中にも相応の慰めがあったのである。 実隆が侍従として朝夕に
禁闕に出入し、ますます眷顧に浴することが深くなるにつれて、時々の賜わり物も、他に....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
く文字といえば、このような一首の和歌なのであった。
京都所司代の役目といえば、
禁闕を守衛し、官用を弁理し、京都、奈良、伏見の町奉行を管理し、また訴訟を聴断し、....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
もちて護り奉る」ものとして、聖武天皇の御信頼を得し勇士なりき。古え佐伯部の兵士の
禁闕を護るや、彼らは久米部の兵士とともに左右の宮門を分担するの制なりき。久米部は....
「三国志」より 著者:吉川英治
。くそいまいましいことではある」 郭※は、自分の不覚の鬱憤ばらしに兵を率いて、
禁闕へ侵入し、日頃気にくわない朝臣を斬り殺したり、また、後宮の美姫や女官を捕虜と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 これは足利の暴兵ではなかろうか。 あの足利のことだ。 謀をもって、兵を
禁闕に入れ、帝を幽囚して、自分をもここへおびきよせたものでないとはいえない。 ....