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禄米
「禄米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禄米の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
う――」 「たわけッ、いのちに替えられぬとは何をいうかッ。いいや、なんのためにお
禄米《ろくまい》をいただいているのじゃ。もいちど行けいッ」 しかりつけてくぐら....
「貧乏神物語」より 著者:田中貢太郎
下の用人は、主家の費用をこしらえに、下総にある知行所に往っていた。五百石ばかりの
禄米があって旗下としてはかなりな家柄である主家が、その数代不運続きでそれがために....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
移住するものには家作料を百両貸しあたえた。目ざとい商人は酒を売りだした。現物の俸
禄米を持てあました役人は、これを二束三文に売りはらって、痛飲馬食して持てはやされ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。よく考えてみると、資本いらずどころではない、人間最大の資本を提げて、わずかな
禄米を――それも籤を引くような僥倖をたのんで行ったことになる。――今考えると、そ....