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「禄高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禄高の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
じょろう》なぞと、てまえかってな差別をつけてござります」 「ほう。では、遊女らも禄高《ろくだか》があるとみえるな」 遊女に禄高とはよくいったものですが、右門は....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
を筆頭に、いずれも今、世にときめいている閣老諸公たちです。それから、加賀百万石を禄高《ろくだか》がしらの三百諸侯、つづいて美姫《びき》千名と注された、いずれ劣ら....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て、三|位《み》、中将、納言《なごん》、朝散太夫《ちょうさんだゆう》と位階格式|禄高《ろくだか》の順もなく、入れ替わり立ち替わり陸続としてひっきりなしにお参りす....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ぞも割に簡単な構えでしたが、しかし簡単とは言うものの、榊原大内記侯はともかくもお禄高十二万石の封主です。留守を預かる番士の者も相当の数らしく、御門の厳重、お長屋....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
誤るまいとするように、名人はいっそうの物静かな口調で、尋問をつづけました。 「お禄高《ろくだか》は?」 「お恥ずかしいほどの少禄にござります」 「少禄にもいろい....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は上がり座敷、別に揚がり座敷とも書きますが、読んで字のごとく身分あるもの、それも禄高《ろくだか》にして五百石以下、家格にしてお目見得以上のお旗本が罪人となった場....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
田切久之進《おだぎりきゅうのしん》っていうもう五十を過ぎたお旗本だそうながね、お禄高《ろくだか》は三百石だというんだから、旗本にしちゃご小身でしょうが、とにかく....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が、五両ものこづけえを、にこりともしねえで懐中しているところを見るてえと、案外|禄高《ろくだか》のたけえやつかも知れませんぜ。ね、ちょいと、違いますかい。え? ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たけえ野郎か!」 「野郎なぞとおっしゃっちゃあいすまぬほどのおかたでごぜえます。禄高《ろくだか》はたしか五百石取り、三品流《みしなりゅう》の達人とかききましたよ....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
え。明日の生活に困るような、然ういう人間だってウザウザ居るその官位は中納言、その禄高は六十五万石、尾張の国の領主なら、不平も何も無い筈だがなあ。……将軍に成りて....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
け給いしところ、爾今諸大名は、東海道を上下道中致す場合、右長沢家に対して、各その禄高に相当したる挨拶あって然る者也。――諄和、奨学両院の別当、征夷大将軍、源家光....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
わッ。神妙に覚悟せい」 「さてはうぬが軍師となって謀りおったかッ。同輩ながら職席禄高汝にまさるこの大和田十郎次じゃ。屋敷に乱入致せし罪許すまいぞッ、者共ッ者共ッ....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
ラフク食えたからである。 カメは五頭亀甲斎魚則といういかめしい姓名をもらった。禄高は五石二人扶持という指南番にしては甚しい小禄であるが、オカへあがるとバカであ....
」より 著者:岡本かの子
いな。もっと直ぐに役立つものが欲しい。 ――では、早速、明後日にも、大藩からよき禄高で召抱えの手引きでも。 ――それも欲しくないな。 ――他にお礼の心当りもござ....
「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
適切な二つの例を紹介したい。 徳川幕府|直参の武士に「御家人」というのがある。禄高は万石未満で、大名の列には加わらないが、その格式は大名の臣下すなわち将軍から....