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「禅語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禅語の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
である。 「君のように云うとつまり図太《ずぶと》いのが悟ったのだね」 「そうさ、禅語に鉄牛面《てつぎゅうめん》の鉄牛心《てつぎゅうしん》、牛鉄面の牛鉄心と云うの....
倫敦塔」より 著者:夏目漱石
。来《きた》るに来所《らいしょ》なく去るに去所《きょしょ》を知らずと云《い》うと禅語《ぜんご》めくが、余はどの路を通って「塔」に着したかまたいかなる町を横ぎって....
一夜」より 著者:夏目漱石
ん》に端居《はしい》して天下晴れて胡坐《あぐら》かけるが繰り返す。兼ねて覚えたる禅語《ぜんご》にて即興なれば間に合わすつもりか。剛《こわ》き髪を五|分《ぶ》に刈....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
焼あとに店続々と出来てものすごき勢いなり。古本三冊を買う。「日本書道家辞典」と「禅語辞典」と、森於菟氏の「解剖台に凭りて」なり。合計九十五円。餅菓子を売る店を見....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
立志篇程度のもので、これに、後年になって学んだ義太夫の造詣と、聞き噛り式に学んだ禅語の情解的智識を加えたら、彼の精神生活の由来するところを掴むのは、さまで骨の折....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
え方で適切な処置をつけかねます。そこで、そういう捉われた頭を変換さすために仏教の禅語で「橋は流れて水は流れず」というような奇妙な言葉を、わざと言い出して、ちょっ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
出して、早速、硯箱をひきよせた。 それには、彼が漂泊のあいだに拾った感想だの、禅語だの、地理の覚えだの、自誡のことばだの、また、ところどころには幼稚な写生画な....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だけではない。 ここへは、人知れず、大蔵の足利高氏も、夜陰、或いは早暁に、師の禅語に接すべく、折々ただ一人で、通って来ていたことだった。 覚一は、或るときそ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いという者はなかったのではあるまいか。そして彼らの詩画が、必然に、禅味をふくみ、禅語を仮托し、画禅一味を主題としたのもまた、いうまでもない。 水墨画の生れ出た....