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禅院
「禅院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禅院の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
つ》とを愛するとともに(ことに月照寺における松平家の廟所《びょうしょ》と天倫寺の
禅院とは最も自分の興味をひいたものであった)新たな建築物の増加をもけっして忌憚《....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
んの装飾のために、建築構造の美が犠牲にせられているのを見る。 茶室の簡素清浄は
禅院の競いからおこったものである。
禅院は他の宗派のものと異なってただ僧の住所とし....
「続黄梁」より 著者:田中貢太郎
、やはりその試験に及第して新たに官吏になった二三の者と郊外に遊びに往ったが、毘廬
禅院に一人の星者が泊っているということを聞いたので、いっしょに往ってその室へ入っ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
の者は、其歌は賢秀の上を云ったのでは無く、賢秀の小舅《こじゅうと》の後藤末子に宗
禅院という山法師があって、山法師の事だから兵仗《へいじょう》にもたずさわった、其....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
蔓草が這い、垣のうちには、竹林が煙っていた。 「オオ、ここだ」 覗いてみると、
禅院のように、道は竹林を通って、高いその山の上へと這っているのだ。武蔵は、一気に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
義の許へ報告せい。この尊氏はあずかり知らん」 晩の勤行、朝のおつとめ。ここでの
禅院生活を、尊氏は出家の身とも変りのない規律と日課の中においていた。 大塔ノ宮....