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禊
「禊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骨董」より 著者:幸田露伴
、李西涯等と朋友で、七峯のいたところの南山で、正徳十五年七峯が蘭亭の古のように修
禊の会をした時は、唐六如が図をつくり、兼ねて長歌を題した位で、孫氏は単に大富豪だ....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
りになりました。 しかし武内宿禰だけは、お小さな天皇をおつれ申して、穢れ払いの
禊ということをしに、近江や若狹をまわって、越前の鹿角というところに仮のお宮を作り....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
から」と云うた。而して翌朝到頭息を引取った。彼女は十六であった。彼女の家は、神道
禊教の信徒で、葬式も神道であった。兄の二人、弟の一人と、姉婿が棺側に附いて、最早....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に、こっそりと御岳山をさして急がせます。 和田村から山の麓までは三里。文之丞は
禊橋《みそぎばし》の滝茶屋で駕籠を捨て、小腋《こわき》には袋に入れた木剣をかかえ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
はユウツケを木綿付と釈くので、仲実《なかざね》の『綺語抄』下にゆうつけ鳥、公の御
禊《おはら》えに鶏にゆうを付けて逢坂に放つなりとある。鶏をはたた鳥ともいう(『円....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
高い森の中で、そこまではまだ八町ほどある、そこへ行くまでに大師堂を左にと下れば御
禊《みそぎ》の滝があるのであります。 大した滝ではありません。幅が五寸に高さが....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
で池を修行場にしてあるのでございますか?』 答『池は一|種の行場じゃ。人間界の御
禊と同じく、水で浄められる意味にもなって居るのでナ……。』 いかに訊ねても訊ね....
「源氏物語」より 著者:紫式部
なふうに行なわれるらしい。斎院の御勢力の多少にこんなこともよるらしいのである。御
禊《ごけい》の日に供奉《ぐぶ》する大臣は定員のほかに特に宣旨《せんじ》があって源....
「水の女」より 著者:折口信夫
葉などを修飾句に据えたものと考えていたのらしい。変った考えでは、みつはは水走で、
禊ぎの水の迸る様だとするのもある。 みぬま云々の句に、呪詞なり叙事詩なりの知識....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
ら。 清流まで出かけて、肌着や腰巻を洗濯する、顔も手も足も洗い清めた、いわば旅の
禊だった、ありがたしありがたし。 夜はおそくまで執筆(一室一人一燈のよさだ)、昨....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
われてきた。そういえば誰も知っているはずのないあたしの寝室の位置が〈憲兵特高隊|
禊《みそぎ》隊〉のリストに書きこまれていたのは、こいつの仕業だとあのときすぐ考え....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
簡素|質樸であり、直接自然から汲み取った美への満足があり、いかにも清らかは上代の
禊の行事と相通ずる日本美の源泉の一つのあらわれであって、これがわれわれ民族の審美....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
《あきち》へ引込んで葭簀《よしず》で囲ってしまい、ご通路の白砂を敷きかえるやら、
禊祓《みそぎはら》いをするやら、てんやわんや。 さいわい片側だけの見物で、象の....
「古事記」より 著者:武田祐吉
もある。各稱の下の數字は本書のページ數である。 祭祀 鎭火祭 道饗祭 身
禊 風神祭 誓約 天の岩戸 祓 收穫の神の系譜 新嘗祭 神宮神社 草薙の大刀 ....
「古事記」より 著者:太安万侶
出す親となりました。そこでイザナギの命は、地下の世界を訪れ、またこの國に歸つて、
禊《みそぎ》をして日の神と月の神とが目を洗う時に現われ、海水に浮き沈みして身を洗....