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「禍因〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禍因の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪の宿り」より 著者:神西清
事でなかったとすればお次は何だ。俺はまず政治というものを考えてみた。今度の大乱の禍因をなしたのは誰だ、それを考えてみようとした。それで少しは心が慰さもうかと思っ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
っているとは、夢寐にも知らぬのであった。 その、間違いをひき起した、そもそもの禍因を、今深くかえりみてみると、まったく、お綱の指である。 見返りお綱の指わざ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ない。 で、かれはなおも毅然として、剣山の制度は、家中に無用な迷信心理をつくる禍因だと論じた。 また、蜂須賀家の癌になるだろうともいった。 その上に、ツイ....
三国志」より 著者:吉川英治
、慶び事とは」 「ご記憶でございましょう。むかし関羽将軍が荊州で敗れたとき、その禍因をなしたあの孟達を。――蜀に反いて魏へ降った孟達ですが」 「忘れはせぬ。その....
三国志」より 著者:吉川英治
同時に、劉備の死後、その大義名分を、先帝の遺業として承け継いできた孔明にも、禍因はそのまま及んでいたわけである。彼の理想のついに不成功に終った根本の原因も、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
そんなふうに、宮のご胸中を推量していたものではあろう。とにかく、時局の不利、その禍因のとがすべてを一身の責めに負わされた犠牲者として、人々は宮を傷んだ。しかもそ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
、犯罪の湧くゴミ溜は、ここにあると仰っしゃって、梅毒の流行やら、いろいろな不幸の禍因を、捨ててはおけぬと、考えておられるようだ」 「だが、むずかしかろう」 「う....