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福人
「福人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
福人の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
」へ行った。道頓堀からの通路と千日前からの通路の角に当っているところに古びた阿多
福人形《おたふくにんぎょう》が据えられ、その前に「めおとぜんざい」と書いた赤い大....
「浮浪漫語」より 著者:辻潤
うである。しかし、僕はそのゼイタクを望むのである。それさえ出来れば僕は立ち所に幸
福人になり得ると思う。それが満たされない限り、如何にその他の慾望が満たされても、....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
めをとぜんざい」と書いた大提灯がぶら下っていて、その横のガラス箱の中に古びたお多
福人形がにこにこしながら十燭光の裸の電灯の下でじっと坐っているのである。暖簾をく....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
そうですからなあ――それに、今夜のは特選ぞろいだと言いますから、まあ、私たちは幸
福人ですよ。ははははは、これでどうやら国の悪友達にも土産話が出来ますからね。』 ....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
だった。しかも『すぐり』の主人公が言っているとおり、――この世の中には満足した幸
福人が圧倒的に多いのである。強者の傲慢と懶惰、弱者の無学と畜生暮らし、どこを見て....