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「福助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

福助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「海異記」より 著者:泉鏡花
して、前歯でへし折って噛りながら、縁台の前へにょっきりと、吹矢が当って出たような福助頭に向う顱巻。少兀の紺の筒袖、どこの媽々衆に貰ったやら、浅黄の扱帯の裂けたの....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
働輪の上に、まるで妊婦のオナカみたいな太った鑵を乗けその又上に茶釜の様な煙突や、福助頭の様な蒸汽貯蔵鑵を頂いた、堂々たる貨物列車用の炭水車付機関車なんです。 ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
聞える。美少年は市川｜左団次の久我之助である。 姫は太宰の息女｜雛鳥で、中村｜福助である。雛鳥が恋びとのすがたを見つけて庭に降りたつと、これには新駒屋ァとよぶ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
が並び、アッパッパ、学名ホームドレス着用の草履をはいた奥様と女中の点景と、仁丹と福助足袋の広告は、画面構成上少々勝手が違い過ぎはしないか。ここに一年や二年は如何....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
あった。菊五郎は藤吉郎と馬丁幸吉の二タ役をつとめ、家橘（羽左衛門の父）が大内蔵、福助（歌右衛門）が小染を勤め、これも役々の評判がよかった。取り分けて菊五郎は主人....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
それ私は四尺足らず、三尺八寸という小柄でげしょう。もっとも頭は巾着で、平く云やア福助でさあ。だから日中歩こうものなら、町の餓鬼どもが集って来て、ワイワイ囃して五....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
拶した。 「成駒家はいつ見てもきびきびしてますことね」 私の伯母が言った。 「福助（後の梅玉）はいいワキ役ですね。あの忠臣の人柄なことと言ったら」 これは鶴....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
したことはなかったが、気分のいい役者であったらしい――その家橘が上置きになって、福助（後の歌右衛門）を始め数人の花形が集った。この時、源之助は一番目に妲妃のお百....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
知っていたからである。 八郎は肩を揺った。 「ああ、串戯じゃない――店ざらしの福助の置物という処が、硝子箱の菊慈童と早がわりをしているんだ。……これは驚いた。....
「明治劇談　ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
りでは、これが歌舞伎から生み出された流行物の打止めであったらしく、今の歌右衛門が福助の人気盛りにも、櫛かんざしを始めとして、裏梅の模様を付けた物がずいぶん流行し....
「島原の夢」より 著者:岡本綺堂
りに聞える。美少年は市川左団次の久我之助である。 姫は太宰の息女｜雛鳥で、中村福助である。雛鳥が恋人のすがたを見つけて庭に降り立つと、これには新駒屋とよぶ声が....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
彼も団菊の相手となるを喜ばず、両者の折合が付かなくなった上に、もうその頃は、中村福助（今の歌右衛門）が歌舞伎座の立おやまたるの位地を固め、尾上栄三郎（後の梅幸）....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
中島」、二番目は「大丸屋騒動」。団十郎、菊五郎、左団次は勿論、家橘、芝翫、高助、福助、秀調、海老蔵、小団次、松助に、大阪方の璃寛、右団次を加えたる大一座にて、俳....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
とかいう所に根拠を構えていたとある。この浮浪民たる傀儡子や遊女は、道祖神を祭って福助を祈る習慣を持っておった。各自その像を帯して、その数百千に及ぶが故に、これを....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
の足袋ははけないといっても過言にはなるまい。海老屋は今以て手縫いの由、とも角も、福助、つちや等多量生産のあるにもかかわらず上等の足袋を造るこれ等の店が栄えている....