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福地桜痴
「福地桜痴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
福地桜痴の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
君に話すと、榎本君は笑いながら「それだから僕は観に行かないよ」と云った。榎本君は
福地桜痴先生に従って、楽屋の空気にもう馴れている人である。榎本君の眼には、年の若....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
毎日新聞』の寄書家になった。『毎日』は島田三郎さんが主筆で、『東京|日々新聞』の
福地桜痴と論争していたので、保は島田を助けて戦った。主なる論題は主権論、普通選挙....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
だった。先代の奴は、美人のほまれだけ高くて早く亡びてしまった。重い肺病であったが
福地桜痴居士《ふくちおうちこじ》が死ぬまで愛して、その身も不治の病の根を受けたと....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
世を造ったり、六区に大がかりな富士山の模型をつくったりした。公園事務所長は初代が
福地桜痴《ふくちおうち》居士《こじ》、二代目が若い方の金兵衛さんだときいた。 ....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
で、その盆興行にかさねて円朝物の「牡丹燈籠」を出すことになったのである。脚色者は
福地桜痴居士であったが、居士はこうした世話狂言を得意としないので、さらに三代目河....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
江見水蔭、小杉天外、饗庭篁村、松居松葉、須藤南翠、村井弦斎、戸川残花、遅塚麗水、
福地桜痴等は日露戦争、又は、日清戦争に際して、いわゆる「際物的」に戦争小説が流行....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
を禁ぜしほどであった―― さらに、家定のからだには足りないところがあったのを、
福地桜痴居士が『幕末政治家』に語っている。――この癇癪は、少壮の頃、ふとしたこと....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
郎の善六――団十郎の化粧 歌舞伎座の新開場 かぶ座の噂――「俗説美談黄門記」――
福地桜痴居士――番附の体裁――「め組の喧嘩」 新蔵と鴈治郎 藩閥攻撃――新蔵の美....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
かなりな名人のように聞えていた。が、実はホンの手解きしか稽古しなかった。その頃|
福地桜痴が琵琶では鼻を高くし、桜痴の琵琶には悩まされながらも感服するものが多かっ....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
坪内君の功労は誰でも知ってる。何も特にいわんでも解ってる。明治の文学の最も偉大なる開拓者だといえばそれで済む。
福地桜痴、末松謙澄などという人も創業時代の開拓者であるが、これらは鍬を入れてホジ....
「上野」より 著者:永井荷風
るあたりの汀から池を見たものであろう。作者は此の景を叙するに先だって作中の人物が
福地桜痴の邸前を過ぎることを語っている。桜痴居士の邸は下谷茅町三丁目十六番地に在....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
当時諸家の企てし演劇改革の状況を知るに難《かた》からず。依田学海《よだがっかい》
福地桜痴《ふくちおうち》森田思軒《もりたしけん》石橋忍月《いしばしにんげつ》岡野....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
「戻り橋」を初演。菊五郎の鬼女、左団次の綱、いずれも好評。 ○六月、歌舞伎座にて
福地桜痴居士作「春日局」を初演。団十郎の春日局、好評。 ○六月、川上音二郎、藤沢....