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「福神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

福神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
手品」より 著者:佐左木俊郎
いをする家でも生活が裕《ゆたか》なだけに、膳部を賑《にぎ》やかにして、村人達が七福神とか、春駒とか、高砂《たかさご》とかと、趣向を凝《こ》らして、チャセゴに来て....
雪の塔」より 著者:海若藍平
色の長い着物を着た春の女神とが座わっています。その左右にはお釈迦様、イエス様、七福神、達磨《だるま》さん、鍾馗《しょうき》大臣、サンタクローズ、桃太郎、金太郎、....
河明り」より 著者:岡本かの子
た。すると他の連中は、その連れの一人が乗組んでいる船の名を声を揃えて呼んだ。 「福神丸やーイ」 すると、「おーい」と返事があって、紛れた客があらぬ方からひょっ....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
日枝神社、湯島天神、神田明神などはその主なるものである。 かくして更に向島の七福神巡りをするものもあれば、近所の廻礼をすますものもある、けれど廻礼には大方二日....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
から、一行は高山植物の草原に足を投げ出して、塩のない、皮の固い結飯を喰い初めた、福神漬の菜に、茶代りの雪を噛んだが、喉がヒリつくので、米の味も何もなかった。それ....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
小舟である。一種異様な軽舟で、七人の男女が乗り込んでいる。櫂の数は六挺である。七福神の乗っている宝舟、そんなような形の舟である。船首《へさき》に竜の彫刻《ほりも....
棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
心したものである。 すると米粒の男は、次に白豆を一つとり出した。 「これには七福神が彫りこまれてありますよ」 そこで私たちは、また虫眼鏡でのぞいた。なるほど....
少年の食物」より 著者:木村荘八
のと思っていました。尤も時々何だか薄い絵だとか、歴代天皇の御像だとか、正月には七福神とか、僕の五月には鍾馗、妹の三月には雛などとかけ代ったことはある。然し一時の....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
うは向島に隠棲してから後、第二博覧会の時、工芸館へ出品した伏見焼のような姉様や七福神の泥人形であって、一個二十五銭の札を附けた数十個が一つ残らず売れてしまった。....
四十年前」より 著者:内田魯庵
や、痩身の夷大黒や、渋紙面のベニスの商人や、顔を赤く彩ったドミノの道化役者や、七福神や六歌仙や、神主や坊主や赤ゲットや、思い思いの異装に趣向を凝らして開闢以来の....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
までなっておった。しかるにそれがさらに後世では、恵美須神とあい並んで財宝を守るの福神となり、容貌までもニコニコしたものと変ってしまった。しかも一方でその大黒天が....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
とはなはだし。街路に往々、福徳祠と名づくる小石室あり(台湾もまたしかり)、その中福神の像を安置す。その貌ややわが大黒、恵比須に似て、服装を異にす。その前に香花を....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
早朝には、禁裏御所の日華門前において、毘沙門経を読誦する例であった。毘沙門天は七福神の一つにも数えられた福神で、彼らが禁裏の御門に立ってこの毘沙門経を読誦するこ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
仕事というのは背中に桜の印のある古はっぴを着て、天びん棒をかつぎ、たくあん、福神づけ、からしづけなどを売り歩くのである。この店はかん詰めもつくっていたので、....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ら/\しているのが、ここの縁日の特色のように目立った。漬物屋へ入って、つくだ煮や福神漬など買っているものもあった。 『どこの縁日でも同じだね。』と友達はむしろつ....