福神漬[語句情報] » 福神漬

「福神漬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

福神漬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
ている。最後に向こうのすみを見ると、三尺ぐらいの花崗石《みかげいし》の台の上に、福神漬《ふくじんづけ》の缶《かん》ほどな複雑な器械が乗せてある。三四郎はこの缶の....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
の人形の家。ぱらぱらと頁をめくると、松井須磨子の厚化粧の舞台姿の写真が出て来る。福神漬屋の酒悦《しゅえつ》の前は黒山のような人だかり。インド人がバナナのたたきう....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
から、一行は高山植物の草原に足を投げ出して、塩のない、皮の固い結飯を喰い初めた、福神漬の菜に、茶代りの雪を噛んだが、喉がヒリつくので、米の味も何もなかった。それ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うだと大笑いです。 四方山《よもやま》の話をして六時頃寿引上げかけたら、酒やで福神漬を売るから月番よろしくとのことで、わたしは日のかげったときゆっくり畑いじり....
日記」より 著者:宮本百合子
又明朝が無駄になると思い、明かに我が心を励して、片づけを仕舞う。夕飯の膳に向い、福神漬の鑵を切って居ると、何とも云えない心持になって、眼頭があつくなった。 家....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ら/\しているのが、ここの縁日の特色のように目立った。漬物屋へ入って、つくだ煮や福神漬など買っているものもあった。 『どこの縁日でも同じだね。』と友達はむしろつ....