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禹
「禹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
狼狽《ろうばい》したらしい。
「それは強いことは強いです。何しろ塗山《とざん》の
禹王廟《うおうびょう》にある石の鼎《かなえ》さえ枉《ま》げると云うのですからな。....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の日給は五十銭でしたが、みな喜んで忠実に働いてくれました。一人は高秀庭、一人は丁
禹良というのでしたが、そんなむずかしい名を一々呼ぶのは面倒なので、わたしの考案で....
「骨董」より 著者:幸田露伴
殷周の頃の大古物、妲己の金盥に狐の毛が三本着いているのだの、伊尹の使った料理鍋、
禹の穿いたカナカンジキだのというようなものを素敵に高く買わすべきで、これはこれ有....
「運命」より 著者:幸田露伴
世おのずから数というもの有りや。有りといえば有るが如く、無しと為せば無きにも似たり。洪水天に滔るも、
禹の功これを治め、大旱地を焦せども、湯の徳これを済えば、数有るが如くにして、而も....
「牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
はその供書を道人の前へさしだした。道人はこれを見て判決をくだした。 蓋し聞く、大
禹鼎を鋳て、神姦鬼秘、その形を逃るるを得るなく、温※を興し薜をなす。是を以て九天....
「安重根」より 著者:谷譲次
時。一九〇九年八月、十月。 所。小王嶺、ウラジオストック、ボグラニチナヤ、蔡家溝、ハルビン。 人。安重根、
禹徳淳、曹道先、劉東夏、劉任瞻、柳麗玉、李剛、李春華、朴鳳錫、白基竜、鄭吉炳、卓....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
にその辺の土を掘り返すと、数千両の銀が発見されました。 海神 江南の朱廷
禹という人の親戚なにがしが海を渡るときに難風に逢いまして、舟がもうくつがえりそう....
「連環記」より 著者:幸田露伴
は実際だったに違無い。 丁謂は蘇州長州の人、少い時|孫何と同じく文を袖にして王
禹※に謁したら、王は其文を見て大に驚き、唐の韓愈、柳宗元の後三百年にして始めて此....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
東洋協會講演會に於いて、堯舜
禹の實在的人物に非ざるべき卑見を述べてより已に三年、しかもこの大膽なる臆説は多く....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
河はシナ文化の温床でもあった。黄河治水に没頭十三年、わが家へ帰るのも忘れたという
禹が治水の功によって王に挙げられて以来、孔子はここで王道を説き、三蔵法師は黄河を....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
らなかった。それらの食物や水の中に、愛慾をそそる××質が――麝香とか、芫花とか、
禹余糧とか陽起石とか、狗背とか、馬兜鈴とか、漏蘆などというそういう××質が、雑ぜ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
はシナ起源のものにして、八卦は伏犠氏のとき、『河図』の象によりて起こる。そののち
禹王のとき、『洛書』と称して、洛水より大亀上がり、その背に文あり。これより相伝え....
「古事記」より 著者:太安万侶
越えて知らない國から奉ります物は、お倉にからになる月がありません。お名まえは夏の
禹王《うおう》よりも高く聞え御徳は殷《いん》の湯王《とうおう》よりもまさつている....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
は、そこに何らかの意図がはたらいていることを看取しなければならぬ。支那の尭舜から
禹湯文武に至る長い物語は支那人の政治道徳の思想によって構成せられているから、それ....