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「禾本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禾本の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
る砂地とても殆んどなく、一面に黒光りのする岩のような粘土質の岸の処々に、葦に似た禾本科の植物類が丈深く密生して、多少|凸凹のある岸の平地から後方鳥喰崎の丘にかけ....
水の女」より 著者:折口信夫
向う岸・こちら岸に、大きくなって立っているみぬまの若いの」と言うてくると、灌木や禾本類、ないしは水藻などの聯想が起らずにはいない。ときどきは「生立」に疑いを向け....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
毒はないからご安心のこと、そしてここに毒麦と銘打って出頭したのはそれはホモノ科(禾本科)のものではあるが、全く別属の品で名は毒麦でも麦とはなんの関係もない。しか....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
は多いが相当の距離があるので明るい。千手ヶ原の湖水に接したあたりは、葭やら薄やら禾本科植物の穂先が、午下の太陽から迸射する強い光芒に照されて、銀の乱れ髪のように....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
から下は谷底まで七、八丈の絶壁である。壁面の上部には纔かの罅隙を覓めて根を托した禾本科らしい植物の葉が、女の髪の毛を梳いたように房さりと垂れて、葉末からは雫でも....