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禿げる
「禿げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
禿げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
うやく自覚したらしい。
「女は髷《まげ》に結《ゆ》うと、ここが釣れますから誰でも
禿げるんですわ」と少しく弁護しだす。
「そんな速度で、みんな禿げたら、四十くらい....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
をしゃぶるには人後に落ちた事がない。少ししゃぶりすぎたので、その子の頭が少し早く
禿げるのだろう。ヨードは髪毛を増すというのが、何うして、私だけは、
禿げるのだろう....
「太郎坊」より 著者:幸田露伴
がら強いのに感心する。人の一代というものは、思えば不思議のものじゃあ無いか。頭が
禿げるまで忘れぬほどに思い込んだことも、一ツ二ツと轄が脱けたり輪が脱れたりして車....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
馴染の方が芸妓に出て、お座敷でお客様に世辞を云うようになるのだから、此方はベコと
禿げるのは当前で、左様でげすか……旦那ちょうど好いのでげす」 幸「御新造様、旧来....
「厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
見した。十年ほど前にある人から私の頭の頂上に毛の薄くなった事を注意されて、いまに
禿げるだろうと、予言された事があるが、どうしたのかまだ禿頭と名の付くほどには進行....
「佳日」より 著者:太宰治
それに先方の小坂吉之助氏だって、ずいぶん見事な、――」 「それは、としとってから
禿げるのは当りまえの事だが。」先生は、浮かぬ顔をしてそう言った。先生も、ずいぶん....
「探偵小説壇の諸傾向」より 著者:平林初之輔
に探偵小説家諸氏に今少しの余裕をもとめる。 二 江戸川乱歩氏は、一作ごとに頭の
禿げるようなことを考え出す人であると誰かが評したが、実際、思いつきが奇抜で、他人....
「三味線の胴」より 著者:上村松園
、自分の手で出来て、身が楽で、つとやねかもぢを入れて、中ぼんのところがつるつるに
禿げる事もなく、毛たぼをいっぱいにつめこんで、それで頭がむせるということもない。....