禿げ山[語句情報] » 禿げ山

「禿げ山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

禿げ山の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空中墳墓」より 著者:海野十三
りた。落下傘はうまくひらいた。一時間あまりかかって下りたところは、島根県のある赤禿げ山の顛きだった。彼は少量の携帯食糧に飢を凌いだが、襲い来った山上の寒気に我慢....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
ラチンスクで二泊した。これからは陸路を行くのである。塔爾巴哈台までの行程にはただ禿げ山があるばかりだ。一望百里の高原は波状をなしてつづいている。ところどころに湖....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
一 くすれたような鉱山の長屋が、C川の両側に、細長く、幾すじも這っている。 製煉所の銅煙は、禿げ山の山腹の太短かい二本の煙突から低く街に這いおりて、靄のように長屋を襲った。....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
が、会下山には、何の木も生えていない。ほとんど、青いものなしである。 まっ白な禿げ山だ。 この地方特有な土質であろうか。磨き砂みたいな土である。 会下山と....