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秀
「秀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
さい時から見ました。先《せん》の団十郎《だんじゅうろう》、菊五郎《きくごろう》、
秀調《しゅうちょう》なぞも覚えています。私がはじめて芝居を見たのは、団十郎が斎藤....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
もなった或政治家の次男だった。が、豪傑肌の父親よりも昔の女流歌人だった母親に近い
秀才だった。それは又彼の人懐《ひとなつ》こい目や細っそりした顋《あご》にも明らか....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
しょう。あのカフェの女給《じょきゅう》か何かと大学の中を歩いていた、――あいつも
秀才で通《とお》っているのよ。好《い》い加減《かげん》人を莫迦《ばか》にしている....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
《しらせ》がございました。中でも殊に空恐ろしく思われたのは、ある女房の夢枕に、良
秀《よしひで》の娘の乗ったような、炎々と火の燃えしきる車が一輛、人面《じんめん》....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
だ。僕はその女を見た時ほど、女の美しさを感じた事はない。」
「有美《ゆうび》閨房
秀《けいぼうのしゅう》 天人《てんじん》謫降来《たくこうしきたる》かね。」
趙....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
した。(家康は四月十七日以来、二条《にじょう》の城にとどまっていた。それは将軍|
秀忠《ひでただ》の江戸から上洛《じょうらく》するのを待った後《のち》、大阪の城を....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
に、我知らず怪しい声を出した。田代君は私より一二年|前《ぜん》に大学を卒業した、
秀才の聞えの高い法学士である。且《かつ》また私の知っている限り、所謂《いわゆる》....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
いでも何でもない。ただ、義経《よしつね》と鉄木真《てむじん》とを同一人にしたり、
秀吉を御落胤《ごらくいん》にしたりする、無邪気な田舎翁《でんしゃおう》の一人だっ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
狸などはどこかへ逐《お》い払ったように、日の光の澄《す》んだ風の中に黄ばんだ竹の
秀《ほ》をそよがせている。
「坊ちゃん、これを御存知ですか?」
つうや(保吉は....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
。これはほとんど病苦と云うものの経験のない、赭《あか》ら顔の大男で、文武の両道に
秀《ひい》でている点では、家中《かちゅう》の侍で、彼の右に出るものは、幾人もない....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
のかすかな火花に何か悲壮な心もちを感じた。 それから何年かたったのち、僕は白柳
秀湖氏の「離愁」とかいう小品集を読み、やはり歩兵の靴から出る火花を書いたものを発....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
生は地獄よりも地獄的である」と云う言葉だった)それから「地獄変」の主人公、――良
秀と云う画師の運命だった。それから……僕は巻煙草をふかしながら、こう云う記憶から....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
一昨年の冬、香取
秀真氏が手賀沼の鴨を御馳走した時、其処に居合せた天岡均一氏が、初対面の小杉未醒氏....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
人並みに寝坊をし、人並みに夜更かしをし、凡庸に日を送るを常としたり。 恒藤は又
秀才なりき。格別勉強するとも見えざれども、成績は常に首席なる上、仏蘭西語だの羅甸....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
o. フランソア・ジアン・アラゴ。一七八六―一八五三。フランス人。星学、物理学に
秀ず。 アノード Anode. アニオン Anion. アルプス(地)Alps.....