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「秀歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秀歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
かしてやったりした。そして、到頭妻を納得させて、遠田澄庵という人の紹介で、当時閨秀歌人として、水戸の志士林の妻として女傑と称されていた中島歌子の萩の舎へ十五歳の....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
のなかに保留して置いた。 そうして選んだ歌に簡単な評釈を加えたが、本書の目的は秀歌の選出にあり、歌が主で注釈が従、評釈は読者諸氏の参考、鑑賞の助手の役目に過ぎ....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
三 女軍 万葉および万葉以前の女性とさえ言えば、すぐれて早く恋を知り、口迅に秀歌を詠んだもののように考えられてきている。しかしこれとてもやはり、伝説化せられ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の女性ののんびりと丈高かった心の動きが、気持よく印象されました。斎藤茂吉の『万葉秀歌』上・下が岩波新書から出ていて、それで読みましたが、御らんになる気はないかし....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のはみんな行きちがいね。果して届くものかどうか。岩波の小辞典をお送りしました。『秀歌』は田舎へもってゆく分として一括したものの中にあり、そのうちとり出してお送り....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。関先生の折紙によって、一かどの歌人でもある由のわたしは、今にそこで、いくつかの秀歌をつくるかもしれないわ。そして一生に一冊だけは歌集も作ろうという空想も実現す....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
机の上に置いて、また前のところに侍していた。 「万葉集という歌集はどこをあけても秀歌ばかりなんだ」 と言って、開けたところの歌をさして、 「巻二十、大炊王の歌....
桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
とげているのであるが、しかも尚お、閨秀の和歌に較べて、はるかに下位に取扱われ、閨秀歌人が自由に自家の歌集を世にとい、一般民衆と接触があるに反し、女流俳句は殆ど近....
泉鏡花先生のこと」より 著者:小村雪岱
びに見えられて、お逢いしたのでした。 久保氏夫人よりえさんは、落合直文門下の閨秀歌人として知られた方で、娘時代から鏡花先生の愛読者であった関係から親交があった....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
四歳のとき、式子内親王の仰せによって、歌について論じ、『万葉』から『千載』までの秀歌を抜いて註解した『古来風体抄』を作っている。俊成の歌についての考えを見るに大....
私本太平記」より 著者:吉川英治
石走る音 ここへおちつかれてからの後醍醐は、しきりと歌を詠まれていた。それも秀歌が多かった。自然、運命の極限が、人の悲腸に詩魂を叫ばすのであろうか。 ここに....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
植えん ひとつ松 心してふけ 滋賀の浦かぜ と詠じた歌などは、公卿たちの間にも秀歌と伝えられて、「やさしき武士」といい囃されたものだった。 御主人は、「やさ....