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私交
「私交〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
私交の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
、苦笑しながら、自ら引退る傾向をもっている。 私は、小出君にも、九里丸君にも、
私交が無いので、詳しくは云えないが、こうした人達を見る時に、初めて大阪はいい所、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
だが、貴公なら友だちずくに組《くみ》しやすい。来い!」
「友達ずく――と申すが、
私交は
私交、公はおおやけ……混同いたすな」
なぜか泰軒はグッとつまったかたち。....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
年か前の話ですが、ある時、僕はパリである一人の非常に権勢のある政治家のところへ、
私交上の訪問をしましたところ、そこできわめて興味ある人物に出会いました。この人物....
「舞踏病」より 著者:豊島与志雄
そういった患者としての見覚えとはまるで違った、ごく遠いそして非常に親しい、云わば
私交的な見覚えです。患者の診察を済してからも、それが変に僕の気にかかりました。 ....
「波多野邸」より 著者:豊島与志雄
らぶら遊んでいた。読書だけは熱心にしているようだったが、そのほかは、友人たちとの
私交、演劇や音楽会、散歩や酒、近県への一二泊の旅など、東京中心の土地を改めてなつ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
一致団結してカミナリ相手にどういう陰謀をたくらむというワケではなく、特に主同士で
私交を深めることもないが、ただカミナリの進路をたしかめて各自の記録を交換しあうと....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
士といえども、よくこの弊を免かるる者ははなはだ稀なり。 あるいは一人と一人との
私交なれば、近く接して交情をまっとうするの例もなきに非ざれども、その人、相集まり....
「正義」より 著者:浜尾四郎
いる。 然し見給え、検事は立派に彼を強盗殺人犯人として起訴した。藤山検事は僕は
私交上よく知って居るがめったに軽卒なことをする男ではない。予審判事も之を強盗殺人....
「三国志」より 著者:吉川英治
を出て降参の意を表した。 玄徳はみずから迎え立ち、劉璋の手をとって云った。 「
私交としては、人情にうごかされるが、時の勢いと、公なる立場から、きのうまで、成都....