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私利私欲
「私利私欲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
私利私欲の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
自分の本色を発揮した人が偉大であると思う。 しかし余がここに個人的善というのは
私利私欲ということとは異なっている。個人主義と利己主義とは厳しく区別しおかねばな....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
幸福になるのではないかと思ったが、しかし新一郎の鋭い良心が、それを許さなかった。
私利私欲のために殺したのではないが、親の敵には違いない。しかも、それを秘して、そ....
「野狐」より 著者:田中英光
った。 けれども一年ばかりで、私は現在の共産党に幻滅を感じた。それはボス中心の
私利私欲を追求する連中だけに利用されているように思われたからである。それでも私は....
「中庸」より 著者:坂口安吾
廉潔白、身を持すること厳格、軍人中にあっても亀鑑と申すべき謹直無比の将軍である。
私利私欲、利己主義のかたまりのこの村の人間とはものが違うぞ。世が世ならば、貴様ら....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
彼《か》の豪壮なる壮士の輩《はい》のいかで賤業《せんぎょう》を諾《うべな》わん、
私利私欲を棄《す》ててこそ、鬼神《きしん》をも服従せしむべきなりけれ。妾《しょう....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
、支那の内情を知ろうとして、白毫会員になったのであるが、鮫島大学はそうではなく、
私利私欲を計ろうとして、白毫会員になったのであり、支那の悪質の娯楽場の組織を、江....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
になることは、ことごとく面白うおじゃります」「たとえばどんな面白いことがある」「
私利私欲にふけりながら、お国のためじゃと申しております」「いかさまこれは面白い」....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
ついには閣員を脅迫して代議士になりすまし、当路の大官、醜代議士連の弱点を押えては
私利私欲を恣にしているが、当事者もこの一個の怪物をいかんともする事が出来ず、毛を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
よばず、おおかたは、世が悪しかれとは祈っていまい。まして至上の御位にあるみかどに
私利私欲のないことは誰よりもあきらかなこと」 「が、それを繞る公卿、武家|輩。こ....