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私学
「私学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
私学の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
背の議論が生ずる有様で、ついに池辺吉十郎等千余人、薩軍に馳せ参ずることになった。
私学校の変に次いで、西郷|起つとの報が東京に達すると、政府皆色を失った。大久保利....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
第一 国会期成同盟 兵馬の争いは言論の争いを停止するの力あり、鹿児島
私学校党の一揆は、ただに当時の政府を驚駭せしめたるのみならず、世の言論をもって政....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、領内の各地に郷校を設けて武士庶民の子弟に文武を習わせた学館の組織はやや鹿児島の
私学校に似ている。水戸浪士の運命をたどるには、一応彼らの気質を知らねばならない。....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
なく東大・京大などの帝大であり、之と比較するに充分古い伝統を有っているものが所謂
私学=私立大学だからである。尤も今日の私立大学が文部省的な資格に於て大学となった....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
が生徒に野球をゆるしたのは少し考えがあってのことだ、この町のものは官学を尊敬して
私学を軽蔑する、いいか、中学校や師範学校の生徒はいばるが、黙々塾の生徒は小さくな....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
させるよりも、寧ろ宗教内部の統一と制御とをさし当りの目的にしているらしく見える。
私学に対する監督の重加も亦之と同様な現象だろう。恰も之は、ブルジョア文学がブルジ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
学講義」に席を譲らねばならぬことになりそうなのだ。こう考えて見ると、法文経大学の
私学への譲渡説も無意味ではないだろう。教室の講義に較べてラジオ放送講義には多少の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
自然、話が幕府の直轄の講武所方面の武術家に及ぶ。以上の三道場は盛んなりといえども
私学である。講武所はなんといっても官学である。そこの師範はまた気位の違ったところ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
。 忘れもせぬがこの初度の教育会に、まだ広島に居る際、予て多少噂もあった薩州の
私学党が、西郷を戴いていよいよ兵を挙げたという報知があった。それから帰県して見る....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ーマン・タウン、父は教育家でした。この父は個性を尊重する理想主義の教育を主唱し、
私学校を建設しましたが、経営に失敗し、したがって、一家は物質的には恵まれませんで....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
「ねえ、お母様。そのお金がないと、研究会の仕事が、駄目になってしまうのよ。ねえ、
私学校を出て就職するにしても、この頃は口なんか、てんでないのよ。だから、研究会の....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
先生のデモクラチックの態度に寧ろ愉快さを感じた。こんなことは初めてだったからだ。
私学的な、自由な野党的な気風を発散させたからだ。 この先生は議会や政党の話を教....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
律科でもなくて文学科である。何といっても日本の最高学府たる帝国大学に対しては民間
私学は顔色なき中に優に大学と拮抗して覇を立つるに足るは実業における三田と文学にお....
「学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
とであって、国史国文学または漢学の方面には、何の接触もなかった。ぼくは世間でいう
私学のものでも官学のものでもなく、ただのぼくであった。学問についていう限りでは、....