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私有地
「私有地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
私有地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
いろいろな質問を半蔵に出して見せた。たとえば、この村々に檜類のあるところは人民の
私有地たりともことごとく官有地に編み入れるとは。また、たとえば、しいてそれを人民....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
固なるものを作った。これは明治以後残っていたが、一時陸軍省の管轄となり、その後は
私有地となって取りこわされた。或る人の話ではその表門は米国の或る好事家の別荘の門....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
に穴を掘るのもおかしい。たとい草原同様の空き地であるとしても、ここはわたしの家の
私有地で、他人がみだりに通行すべき往来ではない。そこへ毎夜忍んで来ておとし穴を作....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
の大明湖ほど実用と風流とを兼ね具えてるものは少なかろう。この広い湖沼は、幾つもの
私有地に分れていて、それぞれ蓮や蒲などの収益を相当にあげている。それらの
私有地の....
「穴」より 著者:岡本綺堂
所に穴を掘るのもおかしい。たとい草原同様の空地であるとしても、ここはわたしの家の
私有地で、他人がみだりに通行すべき往来ではない。そこへ毎夜忍んで来て落し穴を作る....
「地上」より 著者:島田清次郎
藍色に輝いて映る。そこは東京もかなり中心を遠ざかった端っぱであった。欲求が広大な
私有地と宏壮な邸宅を必要とする「富」の占有者達は止み難い欲求を高台の新しい土地に....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
れ、それと共に権家の勢威がうち立てられてからは、新に設けられるようになった皇室の
私有地民の外には、民衆とは直接の接触はなかった。いわゆる摂関時代までは、政治は天....