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私製
「私製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
私製の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
達にいりめしをつくってくれている。
勝ちゃんが階下からウイスキーを盗んで来た。
私製ジョニオーカア。暗がりで二人でウイスキーをビンの口から飲みあう。一丈位も躯が....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
は当時の諸将の間の一問題で好談柄で有ったろうから、随《したが》って種々の臆測談や
私製任命や議論やの話が転伝して残ったのかも知れないと思わざるを得ぬ。 何はあれ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
何々君を新記録にしないと気がすまないのが、日本水聯というところである。 そんな
私製のニセ算用をしなくとも、短水路の記録が憎けりゃ、お前さんも、短水路で記録会を....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
子嬢の病室を見舞わないのは、どういうワケです。君の心境がききたくなって、本日は、
私製詰問使というわけさ」 長平は忘れていたことを理不尽に思いださせる青木の言葉....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
った香料ではない。のみならず、非常に高価ではあるが、甚しくインチキな一外国婦人の
私製品であった。誇大な広告にも拘らず、一向に広告だけの効能がなくて、一月足らずで....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
な名を書きこむようなことは何より怖れつつしむ筈だと思われるからです。しかも定助を
私製の明神に仕立ててオーカミイナリと並記しているのですからね。よほどの理由がなけ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
勝手にこしらえた言葉だと思っていた。彼女も漫才屋の内儀であり、こういうエゲツない
私製の言葉を発案愛用するような性癖があるからである。 ところが、大阪は新世界の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
と「入鹿臣□□林太郎」という欠字には、どうやら、天皇的な、それに類する語、蝦夷の
私製の特別な語があったのかも知れないが、そういう語がはいっていたのではないかね。....
「九段」より 著者:坂口安吾
した力の跡を九段の名で表彰されるのだから当人の満足も深い。棋士たちの間には新聞社
私製の九段が何だ、と云う反旗を示す者があるにしても、九段位争奪戦というものがあっ....
「遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
た。収入の三分の二を渡してもらって、子供を養い、妻としての権利をもつのを条件に、
私製証書は二通つくられた。 あんまり事件《こと》が突然なので、誰も彼もびっくり....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
メートル》につき二〇法也。 A・A・ガイヤアル商会 三、頂はどこにでもあり、
私製のモン・ブラン。オ、オ、オ国の方にはずいぶん高い山があるそうですなあ。カ、カ....
「年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
た。それらが例になって、年賀ハガキがだんだんに行われて来た。明治三十三年十月から
私製絵ハガキが許されて、年賀ハガキに種々の意匠を加えることが出来るようになったの....