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私議
「私議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
私議の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古典風」より 著者:太宰治
独の身の上だったし、この後、誰が位にのぼるのか、群臣万民ふるえるほどの興奮を以て
私議し合っていた。後継は、さだめられた。カリギュラの叔父、クロオジヤス。当時すで....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
だ少なし。往時かつて『主権原論』と言える反訳書を公にし、一昨年に至りて『日本外交
私議』を刊行し、昨年末に『予算論』と言える小冊子を出したるのみ。しかれどもこれみ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ー。」 支那では律学博士というた。「魏書」に、 衛覬奏、刑法、国家所レ重、而
私議所レ軽、獄者人命所レ懸、而選用者所レ卑、諸置二律学博士一、相教授、遂施行。 ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
という意見とが対立しているようである。一体神聖なる日本の裁判事項に対してみだりに
私議すべきではないだろうが、多少の重軽が問題になるならとに角、甚だ重いと甚だ軽い....
「源氏物語」より 著者:紫式部
世間へ認めさせるのがよいであろう、にわかにだれの娘か、いつからというようなことを
私議されるのも煩わしく初めの精神と違ってくる、また二条の院の女王に聞かれても、思....
「孟母断機」より 著者:上村松園
するを常としている。 嘉永六年アメリカの黒船が日本に来て以来、息軒先生は「海防
私議」一巻を著わされ、軍艦の製造、海辺の築堡、糧食の保蓄などについて大いに論じら....
「三国志」より 著者:吉川英治
ばかをいい給え。それは時代による。あの頃は、秦の世が乱れて項羽のようながさつ者の
私議暴論が横行して、天下に定まれる君主もなかった時勢だろ、ゆえに高祖は、讐ある者....
「三国志」より 著者:吉川英治
数日の後には、早くも、諸将のあいだに、 「遼東をどうするか?」――が、紛々と
私議論争されていた。 袁煕、袁尚の二名は、その後、遼東へ奔って、太守|公孫康の....
「三国志」より 著者:吉川英治
押し進めた。 とかく一致を欠いていた呉の陣営も、蜀の猛陣をまぢかに見ては、もう
私議私憤をとり交わしてはいられない。俄然、団結して総司令部の帷幕にかたまり、いか....