» 秋さ

「秋さ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秋さの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
あられ》の群れが途切れては押し寄せ、途切れては押し寄せて、手稲山から白石の方へと秋さびた大原野を駈け通った。小躍《こおど》りするような音を夜更けた札幌の板屋根は....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
この朱はあの薬屋さんから買いつけておりますからね、よく知っておりますよ。姉娘のお秋さんはたしか三十、これもべっぴんだが、お冬さんのほうは若いだけにいい膚色のよう....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が爆発して二十余名を殺傷した目黒の火薬庫の煙だ。 (明治四十四年 十月二十三日)秋さびし 今日はさびしい日である。 ダリヤの園を通ると、二尺あまりの茶色の....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
》された茄子《なす》のようで侘しかった。 「虫が鳴いてるわよ。」そっと私が隣のお秋さんにつぶやくと、「ほんとにこんな晩は酒でも呑んで寝たいわね。」とお秋さんが云....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
提灯をさげて、二三の人を差図をしているらしいのは、まだ若い女でありました。 「お秋さん、お前は台所町の方へ廻って下さい、お前さんと栄助さんがあちらから廻って、辻....
源氏物語」より 著者:紫式部
いろいろと言って、古い親友をお慰めする長い文章の書かれてある端のほうに、 古への秋さへ今のここちして濡れにし袖に露ぞ置き添ふ という歌もあった。ちょうど院も、....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、他にも用例があるが、響きとしても実に好い響きである。 ○秋さらば今も見るごと妻ごひに鹿鳴かむ山ぞ高野原の上 〔巻一・八四〕 長皇子 長....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
や落葉のたまった破れ竹垣のところをかけて通る様子は、これまでなかった今年の東京の秋さびですが、でも空のしずかなのはうれしいわ。たとえ曇っていようとも、ね。 国....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
同 みどり女氏の明るさ、元気よさがそのまま出ているし、 願ひごとなくて手古奈の秋さみし かな女 足まげて見て涙こらえぬ秋のくれ 同 このかな女氏の句....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
に晒らされた茄子のようで佗しい。 「虫が鳴いてるよう……。」 そっと私が隣のお秋さんにつぶやくと、 「ほんとにこんな晩は酒でも呑んで寝たいね。」 梯子段の下....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
ューマニズムの詩情するところを見よう。 秋ふかき隣《となり》は何をする人ぞ秋さびし手毎《てごと》にむけや瓜《うり》茄子《なすび》 芭蕉の心が傷《いた....
旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
りて上ること一里余杉|樅《もみ》の大木道を夾《はさ》み元箱根の一村目の下に見えて秋さびたるけしき仙源に入りたるが如し。 紅葉する木立もなしに山深し 千里....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
昨日の朝だったか、庄亮が私の袖を引いた。 「あのお爺さんどうだい。みんながね、白秋さんはどの人だろうと探している様子だから、ひとつ、あのお爺さんがそうだといって....