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秋月
「秋月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秋月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犯人」より 著者:太宰治
ただふらふら歩き廻り、酒もあちこちで、かなり飲んだ様子で、同夜八時頃、大津駅前、
秋月旅館の玄関先に泥酔の姿で現われる。 江戸っ子らしい巻舌で一夜の宿を求め、部....
「竹青」より 著者:太宰治
帰帆の檣上にならんで止って翼を休め、顔を見合わせて微笑み、やがて日が暮れると洞庭
秋月|皎々たるを賞しながら飄然と塒に帰り、互に羽をすり寄せて眠り、朝になると二羽....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
へも手当をして、骨の折れる仕事は自分が手伝いを致して居りました。此の事が御重役|
秋月喜一郎というお方の耳に入りどうか權六を江戸屋敷へ差出して、江戸詰の者に見せて....
「蘇生」より 著者:田中貢太郎
思ったが、それを厭う気はなかった。 「あなたは何人です」 「私の姓は、伍で、名は
秋月といいます」 「どうした方です」 「ほんとうを申しますと、私はこの旅館の東側....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ボタンの大学の制服だった。角帽を被った。その意気な形はそのころの壮士芝居のスター
秋月桂太郎を思わせた。芸者がきっと惚れるだろうとも思ってみた。間もなく私は髭を蓄....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
の鷽鳥や前記の鶉車の系統に属するものである。 鷹山上杉治憲公が日向|高鍋城主、
秋月家より宝暦十年の頃十歳にして、米沢上杉家へ養子となって封を襲うた関係上、九州....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
。最初にそれを所望したのは豊後の大友宗麟であったが宗湛はニベも無く断わった。次に
秋月種実が強迫的に得ようとしたが呂宋、暹羅、明国を股にかけ、地獄をも天国をも恐れ....
「言語は生きている」より 著者:中井正一
何時頃から用いられたか、目ぼしい文献で統計を取って見た。今のところ、室町時代の『
秋月物語』に一つあるきりで、天正十五年の秀吉の手紙の外は見あたらない。 それま....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
だすと脇差を抜いて振りかぶった。冴えた刀身に、折りから日本海の波近く傾いた下弦の
秋月がきらめいた。頭の真っ向から、先着の武士は割りつけられた。血しぶきが散って、....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
る青年達の血潮は玄海灘から吹きつける肌寒い夜風位いには驚きません。歌論は歌論へ、
秋月は歌心へ、帰り行く友を送ってそこらまでの心算がやがて博多の街つづきである箱崎....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
上からお話し申さなければなりません。わたくしの夫は田原弥三郎と申しまして、以前は
秋月家に仕えた侍でござりましたが、八年以前に仔細あって浪人いたしまして、お妙とい....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
十三号、大村入国者収容所職員、中込佐渡雄君(二十六歳)、岩瀬忠市君(二十四歳)、
秋月敏子嬢(二十一歳)、詠村道子嬢(二十三歳)等の吏員が、同島南海岸を逍遥中、海....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
胸襟の間に積滞し、一結して悶を成し、再結して病を成さんとす。その平常、春花に詠じ
秋月に吟ずるがごとき、ただこの病悶をいやせんとするにほかならず。今やわが国、政教....
「西航日録」より 著者:井上円了
の来着を迎え、百般の事につき周旋の労をかたじけのうせり。また当地公使館には、旧友
秋月左都夫君在勤ありしをもって、諸事好都合を得たり。 十日は日曜に当たるをもっ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
わが国の野外とは雲泥の相違あり。午後四時帰宅す。夜に入りて天ようやくはれ、一輪の
秋月北天に懸かる。詩思おのずから動く。 雨過秋宵露気寒、家書不、飽見北天光一団。....