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「秋篠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秋篠の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
せた歌である。 二 そこで、※としておいても、この話は有名なもので、秋篠《あきしの》の助太刀と共に遊女武勇伝として双璧とすべきものである。※を※とし....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
を待っていてくれ。何処でそれを書く事になるか、まだ僕にも分からない。…… 午後、秋篠寺にて いま、秋篠寺《あきしのでら》という寺の、秋草のなかに寐そべって、こ....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
を掛けた。 「どなたでござるな? どこへおいでになる?」 「はい妾はお霜と申し、秋篠局の新参のお末、怪しいものではございませぬ」 「新参のお末、おおさようか。道....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
しかるに五六日経った頃から、奇怪なことが夜々に起った。 天王寺を遠く囲繞して、秋篠の郷や外山の里や、生駒の嶽や志城津の浜や、住吉や難波の浦々に――即ち大和、河....
かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
璃に唄われず、人形にも仕組まれず、闇から闇へ葬られた形になってしまった。よし原の秋篠なども芝居になりそうでならない。もっとも「女郎花由縁助刀」という丸本にはなっ....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
と、もうそこに唐招提寺の森がある。 道から右へ折れて、川とも呼びにくいくらいな秋篠川の、小さい危うい橋の手前で俥を下りた。樹立ちの間の細道の砂の踏み心地が、何....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
は、後鳥羽院が西行を激賞されたり、若き摂政良経が自ら南海漁夫といったり、家集を『秋篠月清集』といったりしているところにもよく反映しているといえよう。ある意味で俊....
私本太平記」より 著者:吉川英治
」 宇都宮勢は、一せいに暗天へ気を奪われた。 生駒山の遠くから、高安、平野、秋篠ノ丘、浜へかけては堺の方まで、無数の赤い蛍火といっていい遠篝が見えたのだった....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
率いた土師部の子孫である。土師部の首領たる土師連家は早く足を洗って、菅原、大江、秋篠等の学者の家になり、菅原道真というような大人物もその家から出たが、相変らず葬....