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秋蚕
「秋蚕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秋蚕の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「闇の書」より 著者:梶井基次郎
そのあたりはすこしばかりの平地で稲の刈り乾されてある山田。それに続いた桑畑が、晩
秋蚕もすんでしまったいま、もう霜に打たれるばかりの葉を残して日に照らされていた。....
「紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
はわけても深い。表半分雨戸をしめ家の中は乱雑、座を占める席もないほどである。 「
秋蚕ですか、たくさん飼ったんですか」 「あァに少しばかりさ。こんなに年をとってて....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ちかゝる踊かな」の趣は、此辺の村では見ることが出来ぬ。
夏蚕を飼う家はないが、
秋蚕を飼う家は沢山ある。
秋蚕を飼えば、八月はまだ忙しい月だ。然し
秋蚕のまだ忙しく....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
ろしい。そのうちにだんだん、整理されていく。 今次の応召家族の間には、はき立てた
秋蚕《しうさん》を棄てた家もあつた。秋の穫入《とりい》れを老母と、産後の病妻とに....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
前に述べた通りだ。(菊版百九十頁、定価五十銭、明治二十七年二月発行) ついで「
秋蚕飼育法」(四六版八十頁、定価十五銭)を著し、友人竹沢章氏の蚕業新報社より発行....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
いて行かなければならない。 ところが、彼等は遊んでいられる身分ではない。丁度、
秋蚕の時分だし、畑の仕事もある。そこで、一文にもならないのならば、彼等は棄権する....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
末にしてはならないと考えるのでございます。かのわが信州一帯の主要産業であります夏
秋蚕の如き、違うというよりも違わせていると思われる場合が非常に多いようでございま....