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「科学万能〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

科学万能の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
者は、よく数千年の後を予言し得る強い霊力を有したのである。予言を批難しようとする科学万能の現代人は、「天壌無窮」「八紘一宇」の大予言を、いかに拝しているのか。皇....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
正木先生と、その頃から御指導を仰いでおりました私との二人を捉まえては、現代の唯物科学万能主義を罵倒したり、国体の将来を憂えたりしておられたものですが、そのような....
地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
廻した。しかし人造人間にしては、あまりに精巧だった。精巧でありすぎた。 いかに科学万能の秘密境であるかは知らないが、この一人一人が造られた人間だとは、とても信....
ブルジョア作家のファッショ化に就て」より 著者:宮本百合子
た所まではいいが、ブルジョア才人は才に堕して、彼の「青春行状記」に現われた直木的科学万能論と共に、六方を踏みながらファッショの陣営へ乗り込んだ。 「俺は何んにで....
フシギな女」より 著者:坂口安吾
確にしうるか否か、ということが第一の限界である。文明開化も幾久しい現代であるが、科学万能というわけにはいきますまい。動物をレキ殺させてみる。その血痕の飛び方をし....
科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
究に立脚するに違いないであろう。科学は普遍性を持っているからである。文学において科学万能時代のいわゆる時代派から象徴派(象徴派とても科学を無視はしないが)に移っ....
山道」より 著者:中里介山
、またしても小説の著者の棚下ろしにかかりました。 「迷信も厄介《やっかい》だが、科学万能の尊大ぶりにも困りますよ」 と一行のうちの一人がいう。 「人間はある意味....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
いった便利な器械や器具が発達することになり、ついには御承知の如く、誰言うとなく「科学万能」というような声さえ用いられて来るようになりました。 しかし、科学が万....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
つのであったが、これを良心の叫びだなどというのは旧時代の思想だときめてしまった。科学万能の時代だ。実証主義の世の中だ。良心の幽霊なんか過去の忘却の中へ消え失せろ....