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科学的
「科学的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
科学的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼」より 著者:芥川竜之介
僕はKと会う度に必ず彼の噂《うわさ》をした。Kも、――Kは彼に友情よりもほとんど
科学的興味に近いある興味を感じていた。
「あいつはどう考えても、永遠に子供でいる....
「星座」より 著者:有島武郎
あったと思うが……。それがこの本の第一編にはかなり綿密に書いてあるようだよ」
「
科学的にも価値がありそうかい」
「ずいぶんダータはよく集めてあるよ」
そういい....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
傾向が、数年前我々がその新しき思索的生活を始めた当初からして、一方それと矛盾する
科学的、運命論的、自己否定的傾向(純粋自然主義)と結合していたことは事実である。....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
から光線そのものの特質の全体を知悉することが出来ぬと同様に、智情意の現象を如何に
科学的に探究しても、心的活動そのものを掴むことは思いもよらない。帰納法は記述にの....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たということについてはいかなる科学者にも異議はあるまいと信ずるのである。 自然
科学的認識(特に宇宙の問題の解釈におけるそれの有効な応用)の進歩がこれほどまで異....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が、一八〇六年、イエーナでナポレオンに徹底的にやられてから、はじめて夢からさめ、
科学的性格を活かしてナポレオンの用兵を研究し、ナポレオンの戦術をまねし出しました....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
の住所もなく、きのうは味方、きょうは敵国のため、ただ労働神聖の主義をもって、その
科学的な多能多才の応ずるところ、築城、建築、設計、発明、彫刻、絵画など――ことに....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
(一樹、幹次郎、自分をいう。)使に行ったんです。冷汗を流して、談判の結果が三分、
科学的に数理で顕せば、七十と五銭ですよ。 お雪さんの身になったらどうでしょう。....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
い。又いかなる宗教宗派のドグマにも拘泥しない。そしていやしくもそれが真理であり、
科学的の事実でさえあれば、一切の先入的偏見を排除して、千万人といえども吾行かんの....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
へ帰って死んだ細君の妹に聞いて見ると、まさしくその通りでした。その中に細君が夫の
科学的興味に共鳴をして、あの世の話をいろいろして呉れたのです。例えばあの世に行け....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
ではない。精神的進化という方面を考えなければならぬ。どうも多くの進化論者は、自然
科学的の進化論をもって満足して、とかく物質主義に傾向するけれど、それには自分はあ....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
胸の病、腹、手足の病気、重い、軽い、それに応じて、施術の法があって、近頃は医法の
科学的にも、灸点を認めているのやが、その医法をも超越して、(時々むずかしい事をい....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
更けるほど益々身が入って、今ではその咄の大部分を忘れてしまったが、平日の冷やかな
科学的批判とは全く違ったシンミリした人情の機微に入った話をした。二時となり三時と....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
痴教育、感化事業、刑事人類学等に興味を持ち、日本の現時の教育家や宗教家がこれらの
科学的知識を欠くため渠らの手に成る救済事業が往々無用の徒労に終るを遺憾とし、自ら....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ると敵味方不思議の力に打たれたのである。 ナポレオンの神秘を最初に発見したのは
科学的な普国であった。一八〇六年の惨敗によりフリードリヒ大王の直伝たる夢より醒め....