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「科挙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

科挙の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
寒山拾得」より 著者:森鴎外
てみるから、ここへ通せ」と言いつけた。そして女房を奧へ引っ込ませた。 元来閭は科挙に応ずるために、経書を読んで、五言の詩を作ることを習ったばかりで、仏典を読ん....
断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
酒壷の酒を温めてもてなしてくれた。 旅費に窮している世高は、そこで世話になって科挙に応ずることになり、読書に心をひそめていたが、やがてその日がきたので、試験に....
安重根」より 著者:谷譲次
だねえ。(間。禹徳淳は答えない)僕のおやじは安泰勲と言って、黄海道海州の生れさ。科挙に及第して進士なんだ。(長い間。次第に述懐的に)そうだ、僕の家に塾があってね....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、この人の凡庸でなかったことは、推測するに難くない。著述の考うべきものにも、『痘科挙要』二巻、『痘科|鍵会通』一巻、『痘科|鍵私衡』五巻、抽斎をして筆授せしめた....
「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
言ったが、さすがに泣いた。これは全く情理中の事である。というのは、当時は読書して科挙の試験に応じるのが正しい道筋で、いわゆる洋学を学ぶ者は、路なき道に入る人で、....
悪僧」より 著者:田中貢太郎
かったが、朝鮮の風習として結婚した両班の子弟は、すぐ山寺へ往って独居生活を始め、科挙に応ずることのできるように学問文章を修めることになっているので、宣揚もしかた....