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秘史
「秘史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘史の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
年代記ですか」
「イヤ。これは違う。『黛女を賜う』という一件の前後までは『牡丹亭
秘史』という小説に出ている。その小説には玄宗皇帝と楊貴妃が、牡丹亭で喋々喃々の光....
「ことの真実」より 著者:宮本百合子
一九四九年の春ごろから、ジャーナリズムの上に
秘史、実録、実記と銘をうたれた記録ものが登場しはじめた。 氾濫した猥雑な雑誌と....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
二六実記が出て来たし、丹羽文雄の最後の御前会議のルポルタージュ、その他いわゆる「
秘史」が続々登場しはじめました。なにしろあの当時、言論報道は全く統制されて嘘の大....
「ジャーナリズムの航路」より 著者:宮本百合子
を示した。テラス、ロマンス類が、もとの軍情報部に働いていた人をやとい入れて、戦時
秘史だの反民主的な雰囲気を匂わせはじめると、その風潮は無差別にぱっとひろがって二....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
が、野天風呂を命じて、ふろ桶から首だけ浮かべて幕僚に策を授けた。これは、ほんとの
秘史で、どの本にも書いてないけれども、この、大将の敵を前にした泰然《たいぜん》た....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
家、次にその嫡流をヒダへ追い落して亡したヒダ庶流たる天皇家。この争奪戦のわずかの
秘史を神話と三十代の天皇の長い国史に書き代えて、その秘められた史実を巧妙に偽装し....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
起死回生の名手を発見し、そのために碁がひっくり返って本因坊の二目勝になったという
秘史があるからなのである。 本因坊戦にはこういう因縁があるから、呉清源が要心深....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
太楼尾張屋の楼主から開拓されたというは明治の音楽史研究者の余り知らない頗る変梃な
秘史である。) 椿岳は諸芸に通じ、蹴鞠の免状までも取った多芸者であった。お玉ヶ....
「清水幾太郎さんへの手紙」より 著者:三好十郎
くまえにある新聞にも書きましたが、昨年翻訳出版されたアメリカの評論家ストーン著「
秘史朝鮮戦争」についてであります。 その本の表紙の帯紙に、あなたは「朝鮮戦乱勃....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
皇なのである。「新・平家物語」のうちに、それを書くにも、従来は封ぜられていた皇室
秘史にわたることでもあり、今とても、決して、どう空想を加えて書いてもいいというわ....