秘書官[語句情報] »
秘書官
「秘書官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘書官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
を提出すべきじゃ。するとそれが主事の手許へ行き、課長のところへ移されて、それから
秘書官に廻されるちうと、初めてそれが
秘書官の手を経て本官の許へ提出されるのが順序....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
ましき光景であった。 「もし大帥閣下、馮副官からの無電がまいりました」 と、蒋
秘書官が、楊《ヤン》博士の長い袖を引いた。 「なんだ、なにごとか」 「電文により....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
出来ぬ、其の中に叔父は何所で探ったか一冊の本を買って来て余に示したが、其の本は「
秘書官」と題した小説(だか実験談だか)で、米国で出版した者だ、著者は「松谷秀子」....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
出かけた。 「御覧の通り、今晩はこんな宴会中ですから……」 たぶん菊池とかいう
秘書官らしい男が僕の名刺を持って挨拶に出て来た。 「いや、それは知って来ているん....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
金の飾りのついた洋杖をかたわらに、何か書いた紙片を満鉄総裁|中村是公氏、宮内大臣
秘書官森泰二郎氏に示している。漢詩人|森槐南が微吟する。 十月二十五日発|奉天....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
高帽をどこへ安置したものかと、魔誤々々するかも知れないのです。そして、狼狼の極、
秘書官に手渡ししようとしたり、或る亜米利加人は、白手袋を投げ込んだまま、それをベ....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
だ」 小さいエセックス男は、夕闇にもありありと驚愕の色を見せた。そしてまるで『
秘書官』が示すようなおどおどしたものごしで言った。 「ホウ! それはまたほんとか....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
いると、すぐさま屏風をひきまわして、信長は立派な髪にゆい直し、いつ染めておいたか
秘書官の太田牛一もしらない長袴をはき、これ又誰も知らないうちに拵えた小刀をさし、....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ァラデーに面会したいというて来た。ファラデーは出かけて行って、まずメルボルン男の
秘書官のヤングと話をし、それからメルボルン男に会うた。ところがメルボルン男はファ....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
が高手籠手に縛されて床の上に俯伏せに倒れていた。 『オイ、コラッ、唸っておるのは
秘書官閣下か? まあ亢奮しないで待っていろよ。モウすぐ終るからな。君がギャギャや....
「城」より 著者:カフカフランツ
開いて、モームスが二人のランプをかかげた従僕のあいだに現われた。
「エルランガー
秘書官殿に面接を許される最初の者は」と、彼はいった。「ゲルステッカーとKとだ。両....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
通りの事も分る。全く聞かないとうっかりして居る事も沢山ある。のみならず駐蔵大臣の
秘書官ですから、いろいろシナとチベット政府のその間の秘密の事情などもよく知って居....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
のとともにこの荒々しい熱病的な女は、突如としてむずかしい顔つきの女事務家に変じ、
秘書官たちと何時間も一室に閉じこもったまま、命令書を読んだり口述したり、計算書の....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
ちに閣下夫人の御意を得てくれな。そうなったら占めたものだ。夫人のお取りなしで俺は
秘書官首席になれるぞ。」 彼等は舞踏会へ出掛けた。そして金ぴかの門衛連が厳めし....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
ゃる方は?」 夫人は自分の手帖を納めながら久子さんに訊いた。 「吉岡さんは兄の
秘書官でしたの」 そう云って、何故か久子さんはちょっと顔を赤くした。 「
秘書官....