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「秘義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秘義の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
、信仰無くしては片時たりとも安《やすん》ずる能《あた》わざるほどにこの宇宙人生の秘義に悩まされんことが僕の願であります」 「なるほどこいつは益々《ますます》解り....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
たすがよい」 内弟子は、かしこまって去った。 間もなく一松斎は、起ち上った。秘義伝授と聴いて胸おどり、足の踏み所を知らぬ雪之丞――強いて、心を静めて、跡につ....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
, Sprache und die archaische Logik)によれば、秘義(ミュステリオン・語るを許さず)――神秘(ミュスティック・語る能わず)――神....
丹下左膳」より 著者:林不忘
てこそ、これからなお雲竜の刀陣に介《かい》して、更生の栄三郎が思うさま神変夢想の秘義を示し得るわけ……だが? お艶はどうした? 彼女は、首すじに毛虫を這わせ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
んで、同地に行なわれる自源坊《じげんぼう》ひらくところの自源流《じげんりゅう》の秘義をきわめた剣腕、さすがの丹下左膳も、チョット一|目《もく》おいているんです。....
秦の出発」より 著者:豊島与志雄
、其後、参禅の修業を積んだ。それから二十歳すぎた頃、江北のさる道教寺院で、祈祷の秘義を修め、霊界との交渉を得るに至った。数年を経て、上海の市井に隠遁している高僧....
非情の愛」より 著者:豊島与志雄
祈祷して貰ったらどうかと勧めた。照顕さまというのは、新しく出現したもので、祈祷の秘義は仏教に依るものらしく、本体は神霊らしいが、そこのところは神秘の奥に閉ざされ....
学生と生活」より 著者:倉田百三
アリストは恋愛が性慾をこえた側面を持ち、むしろそのこえんとする悩みにこそ、恋愛の秘義があると主張してやまないであろう。 青年学生はいずれ関心事たる恋愛につき、....
我が教育の欠陥」より 著者:新渡戸稲造
。彼のアングロ、サクソン人種が雄大を致す所以《ゆえん》のものは何ぞや、その発達の秘義とは何ぞや。 人は、アングロ、サクソン人種に許すに、最大または最多数の哲学....
民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
すべての工藝の美はこの驚くべき逆理を告げています。続く幾つかの章で、私はこれ等の秘義の数々を平易な言葉において説きたく思うのです。 誰があの「大名物」を造った....