秘蔵っ子[語句情報] » 秘蔵っ子

「秘蔵っ子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秘蔵っ子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ていて、菊園の子供のゆくえ不明事件が作り出されたのではあるまいか。他人《ひと》の秘蔵っ子をかどわかして、その親をゆすって金を取るという手は往々ある。乳母のお福は....
碁石を呑んだ八っちゃん」より 著者:有島武郎
つけてあげますからね、もう泣くんじゃありませんよ、いい子ね。八っちゃんは婆やの御秘蔵っ子。兄さんと遊ばずに婆やのそばにいらっしゃい。いやな兄さんだこと」 とい....
キュリー夫人の命の焔」より 著者:宮本百合子
六七年十一月に生れたから、日本が明治元年を迎えた時です。聰明で教養も深い両親の御秘蔵っ子としてのマーニャは、いつも家庭のたっぷりした情愛につつまれて幼い時代を過....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
リと背中へ乗りかけられてしまうと、跳返《はねかえ》すことなどは出来なかった。妹は秘蔵っ子だったが、それでも仕置の時だけは別で、強情な彼女は腕を脱《ぬ》いたりして....
少年・春」より 著者:竹久夢二
すべり落ちそうであった。 あなたの母様は世界で一番優しい人、あなたはその母様の秘蔵っ子であったことを、今こそ知っては居るものの、あなたはその時まだそれを知らな....