秘術[語句情報] »
秘術
「秘術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘術の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
前を知りたいという希望もあった。真槍で立ち向うならば、彼らも無下に負けはしまい、
秘術を尽くして立ち向うに違いない。さすれば自分の真の力量も分かる。もしそのために....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
り殖《ふや》したりする様な者、其所が即ち学者も未だ研究し得ぬ此のポール・レペルの
秘術です」
第七十八回 発明の実益
先生「今の学者が若し専心に、私と同様の....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
験に富るだけ、且つは彼れ如何に口重き証人にも其腹の中に在るだけを充分|吐尽させる
秘術を知れば猶お失望の様子も無く宛も独言を云う如き調子にて「成る程昨夜藻西太郎が....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
又あらわれて母の墓所に赴き、幾日も号哭して去った。その哭く声は狗のようであった。
秘術 銭塘の杜子恭は
秘術を知っていた。かつて或る人から瓜を割く刀を借りたので、....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
袖をクルクルと巻くと高く頭上へ差し上げた。すなわち彼女の慣用手段、眠りを誘う催眠
秘術、キリキリキリキリと廻し出す。 あわやまたもや葉之助は、恐ろしい係蹄へ落ち....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
そうして黒気の行き止まりの辺に、同じ姿の鉄拐仙人が、豆のように小さく走っている。
秘術を行っているところだ。鉄拐仙人には髷があり、蝦蟇仙人には髷がない。で前者は老....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
”とは、どんなものか」 とにかく御大将ともあれば、威厳をそこなわないことには、
秘術を心得て居る。 「はは。そもそも金博士の発明になる人造人間戦車とは……」 ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
よ元気に、新田先生に撃方の号令を下す。そうして、大空艇は、横転・逆転と、あらゆる
秘術をつくして、敵の宇宙艇をおいかければ、必ずその宇宙艇は、黄いろい煙をあげて撃....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
お能のロンギを、野声を放って習うもござる。 が、おのれ見よ。与五郎、鬼神相伝の
秘術を見しょう。と思うのが汽車の和尚じゃ。この心を見物衆の重石に置いて、呼吸を練....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
ち果たしたので、その神速の行動は即ち忍術の奥儀でありその精妙の剣の業は即ち居合の
秘術であると。 噂は事実でございました。九郎右衛門の死後その手記に、その事実が....
「人造物語」より 著者:海野十三
宝を探しに行く兄弟のうち、末の弟は大変情けぶかい子であったが、それがために、
秘術を教わった。その
秘術というは、なんでも木片をナイフでけずって、小楊子みたいな....
「取舵」より 著者:泉鏡花
舳櫓を押せる船子は慌てず、躁がず、舞上げ、舞下る浪の呼吸を量りて、浮きつ沈みつ、
秘術を尽して漕ぎたりしが、また一時暴増る風の下に、瞻るばかりの高浪立ちて、ただ一....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
ぬが、しかし、一足二身三手四口五眼を逆に行って、彼の眼は天下無敵だ。闇夜の太刀の
秘術を教えざるにすでに会得している。怪剣士というは彼がことである」 師の正兵衛....
「不死の薬」より 著者:小川未明
女を呼んで、どうしたら自分は長生きができるだろうかと問われたのであります。巫女は
秘術をつくして天の神さまにうかがいをたてました。そしていいましたのには、これから....
「金の魚」より 著者:小川未明
ました。その男は、過去いっさいのことをあてたばかりでなく、未来のこともいっさいを
秘術によってあてたのでありました。 金持ちは、せめてもの思い出に、自分の不思議....