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秘話
「秘話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
んだ。しかし小説ならば兎に角、いやしくも実話であるこの物語に於て――たとえそれが
秘話の一つとして大事にしまって置かれてあるものにせよ――あまりにも、次から次へと....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
真夜中までに、三人の話が一とまわりするンじゃ。川波大尉殿、まず君から、なにかソノ
秘話といったようなものを始め給え」 「儂に口を開かせるなんて、罪なことだと思うが....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
出征せられていたので、後に園長がX線で体内の弾丸を見たときにも立合い、また戦場の
秘話を園長から聴きもした方です。鴨田さんの亡き父君のことも知ってられるんですから....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
まいに披く。私の処女作「電気風呂の怪死事件」が昭和三年の春の『新青年』に出た頃の
秘話(?)を始めてきかしてくれ、なつかしくなること一通りでない。 ◯高橋栄一先生....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
話に見えるぐずり松平の事実は、隠れたる逸事として徳川三百年中東海道に鳴りひびいた
秘話中の
秘話です。十七代連綿として相つづき、その最後の第十七代|松平上野介忠敏こ....
「嘘」より 著者:太宰治
。いや、それは本当に、わからないものですよ。」と笑わずに言って、次のように田舎の
秘話を語り聞かせてくれた。以下「私」というのは、その当年三十七歳の名誉職御自身の....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
るままに、海賊王デルマがこしらえた黄金メダルの二片について、彼の知っているだけの
秘話を月明の下で物語った。 「わしも、デルマの黄金メダルの秘密について、全部を知....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
早くもこれからの方針を頭の中にたてて緑川博士をはげましたのであった。 こういう
秘話があってのちに、百七十|隻の噴行艇から成る宇宙遠征隊が編成せられたのであるが....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
忙なのもあったりして、自然この「西班牙国青春男女婚約期間」には悲喜こもごも幾多の
秘話があるんだが、元来これは闘牛のはなしのはずだから、そこで、無理にも筋を牛のほ....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
ら、私、あなたの解釈とも、御主人の解釈ともちがったことで結婚しないのですわ、老嬢
秘話をあかしましょうか」 仁科六郎はうつむいた。 「私、勿論、結婚してらっしゃ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うだ。しかし、当時の人々はお梨江のせいにして、これが評判であった。 そのときの
秘話として、次のようなことを世間では伝えている。娘ッ子を口説くにも、外交談判と同....
「最小人間の怪」より 著者:海野十三
この
秘話をしてくれたN博士も、先々月この世を去った。今は、博士の許可を得ることなしに....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
容《しょうよう》と自殺してしまったのだ。 その後、幾度か、あたしはおしかさんの
秘話を聞いて、一人の女性の運命と、生きていた時代との記録を残しておきたいと思いな....
「小酒井不木氏」より 著者:平林初之輔
弁に、熱をもってこの特色ある学者の二三のアネクドート〔anecdote =逸話、
秘話〕を語られたことをおぼえている。 その時に私は有名な、鼻の下に細かいしわを....
「『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
田と直江津とに寄って八月十七日夜上越地方の青年有志と座談会を開いた。佐渡旅行中の
秘話についてはこの厳粛なる学芸新聞紙上(?)では割愛しなければならぬ。私はかまわ....