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秘蹟
「秘蹟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘蹟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ないうちに、あまり信じてもいないあの世へ旅だってしまった。もとより教会のあらゆる
秘蹟《サクラメント》は行なわれたが、それも田舎《いなか》のヴォルテール主義者であ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
は愚痴をこぼさなかった。当然の容態だと心得ていた。もう死の覚悟をしていた。臨終の
秘蹟《サクラメント》をも受けてしまっていた。気がかりなことはただ一つきりだった。....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
であることを認めるのである。
司教は甲の信条についてどう考えていたか、また乙の
秘蹟《ひせき》についてどう考えていたであろうか。しかしそのような内心の信念の奥秘....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
トーヴィユー伯爵夫人とは、なお足りないように思った。「祭壇のきわめておごそかなる
秘蹟」に対してなされた冒涜は、たとい一時的のものではあったとしても、二人の聖《き....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
題材によつて、その宗教の教義の伝道乃至信仰の昂揚を目的とするもの。カトリック教の
秘蹟劇などは、その一種である。 怪奇劇 怪奇、グロテスクな事件、情景を舞台にのせ....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
―問題は再び密室で行き詰まってしまうのですよ」 「それが取りも直さず、孔雀明王の
秘蹟では御座いませんか?」と盤得尼は、透かさず眉を張って尚も執拗に奇蹟の存在を主....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
マルガレエテ
ほんにどうにかしてお上申したいわ。
あなた
秘蹟だってお敬なさらないでしょう。
ファウスト
敬っている。
マ....