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秤皿
「秤皿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秤皿の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、その結果、理智の秤量が反対になってしまって、かえってこっちの方が、犯人の設えた
秤皿の上に載せられてしまったのだよ。しかし、こうやって嗤いの面を伏せておくところ....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
あった。だが、その隙間からだけでも、こんな光景がずらりと見えるんだ! それは単に
秤皿が帳場の上まで降りて来て愉快な音を立てているばかりではなかった。また撚糸がそ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
は、喪心の極、平静のうちにはいった。
彼は計画し、夢想し、光明と陰影との神秘な
秤皿《はかりざら》の高低をながめた。
光り輝くふたりの若者に自分の刑罰を添加す....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
。 次にゼンマイ秤で物の目方を衡る場合を考えてみよう。不断に変化する宇宙全体が
秤皿に影響してその総効果が収斂しなかったら一物の目方という定まった観念を得る事は....