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「秩禄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秩禄の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
き者という一語に尽きていましたものでしたから、大久保甚十郎一家は、ならわしどおり秩禄《ちつろく》召し上げ、お家はお取りつぶしということになりました。けれども、い....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
のか! それを何んぞや吉宗奴隠密を入れて窺うとは! 隠居させるならさせるがいい。秩禄没収それも可かろう。そうしたら俺は坊主になる。が決して経は読まぬ。眠剤ばかり....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
は、こういう時になると家の系図が存外に物を言うから不思議です。これが普通だったら秩禄没収、御家は改易、その身は勿論切腹と思われたのに、竜造寺家末流という由緒から....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
勝手に書いたとは何を申すぞ、この一|埓、表立って江戸大公儀に聞えなば、家名断絶、秩禄没収は火を睹るより明らかじゃ。せめては三河ながらの由緒ある家名だけはと存じて....
石狩川」より 著者:本庄陸男
ふく》も、と、ゆめみておるのじゃ、万にひとつも、さよう、お慈悲によって――じゃ、秩禄を受けたとしてもそれが何程のことである? お聞き及びはなかったか? 宗藩ご本....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
住していたが、後に矢の倉に移った。侍医に任じ、法眼に叙せられ、次で法印に進んだ。秩禄は宗家と同じく二百俵三十人扶持である。 ※を貽り、冬は布団を遣った。また三....
稚子法師」より 著者:国枝史郎
二人同時にかかったということだ」 助けよという意味が言外にあった。そこで主水は秩禄没収追放ということになったのである。 情ある友に送られて、住みなれた領内を....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
ずれにもせよ彼は依然として饅頭焼豆腐の境涯を離れざりしなり。慶応三年の夏、始めて秩禄《ちつろく》を受くるの人となりしもわずかに二年を経て明治二年の秋(?)彼は神....