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称讚
「称讚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
称讚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
いるそういうおそろしいことには全く無頓着で、ドイツ再軍備のぬけめなさとしてばかり
称讚するのを、伸子は言葉に出して反撥するより一層の注意ぶかい感情をもってきいた。....
「最近悦ばれているものから」より 著者:宮本百合子
私は、最近米国の所謂文壇が、どんな作品を歓迎し
称讚しているかは知らない。が、ほんの一寸でも触れて見た知識階級、又は文芸愛好者と....
「ジイドとそのソヴェト旅行記」より 著者:宮本百合子
た人々への無限の愛を表すために、自身のソヴェト旅行記をますます「いつもよしとして
称讚したいものにたいして、最も厳格である」という自分の精神に従って「何らの表裏も....
「数言の補足」より 著者:宮本百合子
程野暮な、根気づよい逆流への抵抗が必要なのである。しかも、本質における逆流は時に
称讚、拍手、とりまきの形で作家の身辺にあらわれる時代においておやである。〔一九三七年八月〕....
「こわれた鏡」より 著者:宮本百合子
しい一つの喜劇であるだろう。 ジイドは、ソヴェトに対して抱いていた自分の信頼、
称讚、喜悦をかくも深刻に痛ましく幻滅の悲哀に陥れ、労働者を欺いている者はソヴェト....
「現実と文学」より 著者:宮本百合子
後、私は妙なことを感じた。というのは、これが翻訳小説であったならば随分佳作として
称讚したのではないかと云うこと。おかしな云い方だが、日本の小説性格形成の過程と、....
「文学に関する感想」より 著者:宮本百合子
現であるという風な批評を加えた。ある一部のブルジョア・ジャーナリストは「青年」を
称讚し、さすがは林房雄である。構想雄大で行文はいわゆるプロレタリア的でない清新の....
「作家への課題」より 著者:宮本百合子
、といわれている。 また、林房雄氏は「文学は復興する」の中で「囚われた大地」を
称讚し「トルストイ、ドストイェフスキーの手法とともにその鋭く、はげしい精神をも正....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
た。この時期に現れた永井荷風の「ひかげの花」谷崎潤一郎の「春琴抄」等が与えられた
称讚の性質も見遁せないものを持っている。先に文芸復興の声と共に流行した古典の研究....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ず」と、はっきり云っている一葉の態度は、毅然たる芸術家の気魄として多くの評伝家に
称讚しつくされて来ている。しかしその考えかたにはまだ追究さるべき文学上の問題がふ....
「祭日ならざる日々」より 著者:宮本百合子
、実に美しさを感じるほど英雄的であるに違いない。彼が、仕事を終って、一同の感謝と
称讚にこたえて、謙遜に満足そうに笑うとき、拍手を制せられない感動をひとに与えると....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
戦う支那』という本が出て居ります。『タイムス』の紹介で、その科学的な公平な態度を
称讚して居ります。もし入荷予定があれば、ほしいと思って(いつか「思う迄のテンポは....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に。すこし心配ね。両方では。 それから、ダラダララインのこと。いくら私が傑作と
称讚しても余り私を築城術の大家になさらないでね。マジノだってそう丈夫じゃなかった....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かを感じさせます。そしてアンは御亭主自慢を実に上手にいたします。一つだって直接に
称讚なんかしないわ、もっともっとタクトがあって、リンドバーグと他の飛行家の談笑ぶ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
にいた頃、あなたの手紙でよく知っている母上のことを思い出したりして、美しくそして
称讚にみちた心で二人で旅しておられる様子などを心に描いたのでした。 私はあなた....