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移民
「移民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
移民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
西部米国の沿岸にあるそれらの組合とも交渉をつけて連絡を取る必要があるのに、日本の
移民問題が米国の西部諸州でやかましくなり、排日熱が過度に煽動《せんどう》され出し....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
。 曲はアロング・ザ・ナバホ・トレール。 アメリカ西部大陸の滅び行くラテン系
移民ナバホの郷愁が、涯しない草原の夜のとばりをさまようかのようなこの曲は、駒の響....
「千年後の世界」より 著者:海野十三
のは、どうしたというのです。あの大きな声は、やはり高声器ですかね」 「そうです。
移民指令部からの知らせなんです。ある番号までの人間は、早く地上へのぼって、
移民ロ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
受けたところ大将は、日本人らしい。日本人でも、サントスやサン・パウロにいるならお
移民さんだが、リオにおいでのようじゃ大使館だね。まったく、どこの税関でもお関いな....
「海底大陸」より 著者:海野十三
人の人口は、ちょっと見たところでも百万人ちかいものであったという。そういう大量の
移民が、人類に知れずにそう簡単に出来るわけのものではない。そういうものが天涯から....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
んだったなあなどと、職業の世話を頼みながら今の僕をうらやんでいた。その後南米行き
移民の監督か何かにありついたとか言っていたが、どうしたか。そしてついうっかりして....
「食魔」より 著者:岡本かの子
の芸の一つでまず凝った贅沢料理に属するものだと病友はいった。鰻の寄せものは伊太利
移民の貧民街などで辻売している食品で、下層階級の食べものだといった。うまいもので....
「わが町」より 著者:織田作之助
らぬのを悟ったのか、マニラの日本領事館を訪問して、邦人労働者の供給を請うた。邦人
移民排斥の法律を枉げてまでそうしたのは、カリフォルニヤを開拓した日本人の忍耐と努....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
るやかに走る。 「あ、日本人もいる。いや、日本人が一番多い。先生、ここは日本人の
移民地《いみんち》ですか」 東助は目をかがやかして、たずねた。 「ここは日本人....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
うな顔をしていたが、あれはおそろしい喰人種にちがいありません。たいへんなものが、
移民してきたものです」 「えっ、それは本当か。死骸が山のように積んであるって、ど....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
いになりませんか。ロウ君の仕事なぞから感じさせられますが濠洲に行って居る欧洲人の
移民が三代、四代も経つと段々東洋化されて行くようです」 その観察は確かにガルス....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
かに巨大なる利益のあるものであるか。また、そこの従業員や農耕者の雇入れ……いずれ
移民を募集するのだが、この辺からも一つ、農会の尽力で、五十名ばかり欲しいものだ。....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
して行き、「夜通し転宅」なぞのドタバタ喜劇から「犬の生活」「担え銃」「偽牧師」「
移民」「黄金時代」と涙と笑いの風刺喜劇は素晴らしいもので、サイレント時代から、ト....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
港経由の里程五千六百八十四マイルあり。航海中、スペインおよびポルトガルより南米に
移民するもの、下等船客として乗り込みたるが、その不潔言うべからず、全く豚小屋同様....
「わが町」より 著者:織田作之助
の恃むに足らぬのを悟ったのか、マニラの日本領事館へ邦人労働者の供給を請うた。邦人
移民排斥の法律を枉げてまでそうしたのは、カリフォルニヤを開拓した日本人の忍耐と努....