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移牒
「移牒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
移牒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
実を聴き取った田宮特高課長は、容易ならぬ事件という見込を付けたらしく即刻、東京に
移牒《いちょう》する意嚮《いこう》らしかったのですから、彼女の死に関する真相も遠....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
っつかまえるように、頼んだわけさ」 「ほウ、水上署から、水産局の監視船へ、事件が
移牒されたってわけだね?」 亭主が不精髯をなで廻した。 「うン、まアそんなこっ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
一人の外事課員が驚いたように云った。 「これですよ――四年程前|巴里警察本部から
移牒のありましたのは。大公の死後に、手ずから書かれた備品目録の中から、カライクの....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
こととり消せるかどうかと、来合わせた紀《タダシ》さんと一緒に駒込まで行ったらもう
移牒してあるとのこと。咲枝はおろおろするたちなのよ。何だか一向準備がちゃんと出来....