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「稟賦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稟賦の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
百物語」より 著者:森鴎外
を頬張りながら、外を見ている振をして、実は絶えず飾磨屋の様子を見ている。一体僕は稟賦《ひんぷ》と習慣との種々な関係から、どこに出ても傍観者になり勝である。西洋に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
得ぬ。日本でも野猪の勇者あるをいうが、共同の力強きを言わぬは、日本の野猪にはその稟賦《ひんぷ》を欠くか、または狩り取る事夥しくて共同しょうほど数が多からぬか、予....
風流仏」より 著者:幸田露伴
浮世を驀直に渡り行れければ、勤むるに追付く悪魔は無き道理、殊さら幼少より備っての稟賦、雪をまろめて達摩を作り大根を斬りて鷽の形を写しゝにさえ、屡人を驚かせしに、....
世界の変革と芸術」より 著者:和辻哲郎
るのである。 人間は神の前において平等である。しかしある人は他の人よりも多くの稟賦を恵まれ、そのより多くの力をもって指導者の位置につくことができる。あるいは、....