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種別
「種別〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種別の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
なかった。しかし嗜求する虫の性質はほぼ判った。 鼈四郎は、献立の定慣や和漢洋の
種別に関係なく、夫人のこの虫に向って満足さす料理の仕方をした。ああ、そのとき、何....
「光の中に」より 著者:金史良
る気持の中には、愛情というものの外に悪い意味での好奇心といっていいか、とにかく一
種別なものが先に立って来ると思うのです。それは先生として先ず淋しいことです。いや....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
る。 さて元子の形状や大きさはどんなものかという説明に移る前に、これらの元子の
種別の多種多様である事を述べている。この
種別に関しては、現今では有限数の元素を区....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
七種、これに対して「三つとも同じではない」場合が三百三十六種、従って二つの場合の
種別数の比は一対四十八である。人々の不思議はこの対比から来ることは明らかである。....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
り広義における映画芸術の領域に属するものと思われるから、ここではそういう便宜上の
種別を無視して概括的に考えることにする。 映画は芸術と科学との結婚によって生ま....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
「――海上ハ波オダヤカニシテ、晴天ナレド雲アリ。空中二相当爆音ヲキクモ、飛行機ノ
種別、台数ハ不明ナリ。彼ノ針路ハ西南西微西!……」 西南西微西といえば、ほとん....
「随筆難」より 著者:寺田寅彦
途半端の繰返しは鼻についてくるが、そこを通り越して徹底的に繰返していると、また一
種別の面白味が出て来るようである。ジグスとマギーの漫画のようなものもそうであり、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
へ行ったが、なんとなく、なつかしいや。しかし、この店などは東京で云うと、どういう
種別にはいるのだろう。やっぱり、バアかね。バアとすれば、場末のバア。いかにも、そ....
「回想録」より 著者:高村光太郎
活など今でもそうだろうと思うけれど、夜になると、あらゆる魑魅魍魎が一杯になった一
種別の世界に入るような気がして、非常に恐ろしかった。子供の時を思うと、何だか世の....
「ミケランジェロの彫刻写真に題す」より 著者:高村光太郎
さ、重畳たる山又山のような積みかさなりの深さは、まことに世界の中に形成せられた一
種別個の世界を見る思がする。 キリスト教芸術の厳しさと、ギリシャ芸術の豊かさと....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
になっている。本装になると背が一つの重要な働きをもって来る。綴じつけにいろいろな
種別が出来て来るからである。これは二大別して、綴じつけと、貼りつけの二種になる。....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
明時代、人に穀食を教え、医薬を発見した神農は、舌をもって草を舐め、その味によって
種別した、とあり、齊の桓公の料理人易牙は、形の美を謂わずして味の漿を嗜んだ、とい....
「能面と松園さんの絵」より 著者:金剛巌
込みを仕無いで得心の行くところまで訊きもし、又稽古をする方です。芸能というものは
種別は変っても、その心掛けなり、態度なりはその人はその人としての同じものがあるか....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
あり。これをわが台湾に比するに、約二分の一に当たる。人口十六万人のうち、種々の人
種別あれども、日本人多数を占め、大約七万の日本人ありという。ホノルル港のごときは....
「古事記」より 著者:太安万侶
ざいます。 八十伴の緒の氏姓 ――氏はその家の稱號であり、姓はその家の階級、
種別であつてそれが社會組織の基本となつていた。長い間にはこれを僞るものもできたの....