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種取り
「種取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
三は雪江さんの泣顔を横目に睨《にら》めながら答えた。主人は客間へ出て行く。吾輩も
種取り兼《けん》人間研究のため、主人に尾《び》して忍びやかに椽《えん》へ廻った。....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
喚き立てゝ大騒ぎしたものだ。
東京客が沢山来た。新聞雑誌の記者がよく田園生活の
種取りに来た。遠足半分の学生も来た。演説依頼の紳士も来た。労働最中に洋服でも着た....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
問題であるが、見当をつけ得られるということが肝心の問題である。そこで某殺人事件の
種取りを命ぜられた記者は現場に駆けつけて取りあえずその材料を大急ぎでかき集めた上....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
てるんだよ。經營管理なんて、みんな騷いでいるから、組合の幹部なぞと年中逢つてる。
種取りだろ」 「黨から何か言いつかつてるんじやないかね?」 「それもあるかなあ。....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
に集めることにした。 彼が久しぶりで、市長室にいると、昼前に新聞記者がたくさん
種取りに入って来た。 「市長さん、お怪我はどうです? 」 「もう癒りましたか? ....